テクマトリックスは調整一巡感、18年3月期大幅増益予想で19年3月期も収益拡大期待

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 テクマトリックス<3762>(東1)は「ITのスペシャリスト集団」として、システム受託開発やセキュリティ関連製品販売などの情報サービス事業を展開している。18年3月期はセキュリティ関連が好調に推移して大幅増益予想である。19年3月期も収益拡大が期待される。株価は1月高値圏から反落してモミ合う形だが、調整一巡感を強めている。なお5月9日に18年3月期決算発表を予定している。

■システム受託開発やセキュリティ関連製品販売などを展開

 ネットワーク・セキュリティ関連のハードウェアを販売する情報基盤事業、および医療・CRM・EC・金融を重点分野としてシステム受託開発やクラウドサービスを提供するアプリケーション・サービス事業を展開している。

 17年3月期のセグメント別売上高構成比は情報基盤事業67%、アプリケーション・サービス事業33%、営業利益構成比は情報基盤事業83%、アプリケーション・サービス事業17%だった。連結子会社は合同会社医知悟、クロス・ヘッド、沖縄クロス・ヘッド、カサレアルの4社である。

 重点戦略として、ストック型ビジネスの保守・運用・監視サービス関連の戦略的拡大、クラウド関連事業の戦略的・加速度的推進、ネットワーク・セキュリティ関連商材およびサービスの充実などを推進している。クラウドサービスでは、コンタクトセンター向け顧客情報・対応履歴一元管理CRMシステム「Fast」シリーズや、医療情報クラウドサービス「NOBORI」などを展開している。

 経営計画の目標数値には、18年3月期売上高251億円(情報基盤170億円、アプリケーション・サービス81億円)、営業利益23億50百万円(情報基盤16億円、アプリケーション・サービス7億50百万円)を掲げている。さらに中期的には年率売上高成長率10%、M&Aや海外展開を含めて事業規模250億円~300億円、ストック売上(クラウド、保守、運用・監視サービス等)比率50%超を目指して、売上高営業利益率10%へ挑戦する。

 17年12月にはメディカル・データ・ビジョン<3902>と業務提携した。医療情報クラウドサービス「NOBORI」とメディカル・データ・ビジョンのWEBサービス「カルテコ」を連携する。

 18年1月には100%子会社としてNOBORIを設立し、医療システム事業を承継(効力発生日18年4月1日)すると発表した。またNOBORIが行う第三者割当増資を三井物産<8031>が引き受ける(払込期日18年4月19日)ことに関する出資契約を締結した。三井物産と共同で事業展開する。

 18年2月にはLINE<3938>が提供する各種法人向けサービスの「Technology Partner」に認定された。
 
 3月29日には、NTTドコモ<9437>グループのmedパスと協業して、医療従事者向け大容量データ無料転送サービス「NOBORI-EX」を4月から提供開始すると発表した。

 収益面では情報システム関連のため、年度末にあたる第4四半期の構成比が高い特性がある。株主優待制度は毎年9月30日現在の500株以上保有株主を対象として実施している。

■18年3月期大幅増益・連続増配予想

 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比9.1%増の240億円、営業利益が21.7%増の20億円、経常利益が35.2%増の22億円、純利益が37.5%増の14億円としている。セキュリティ関連が好調に推移し、人件費増加などを吸収して大幅増益予想である。配当予想は3円増配の年間18円(期末一括)で、予想配当性向は22.3%となる。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比5.2%増の165億03百万円、営業利益が6.4%減の9億39百万円、経常利益が9.3%増の10億77百万円、純利益が10.5%増の6億83百万円だった。

 売上面ではストック型ビジネスが順調に積み上がり、セキュリティ関連ビジネスも好調だったが、第2四半期累計までのCRMとインターネットサービス分野の不採算案件の影響、および子会社クロス・ヘッドにおける事業構造改革の影響で営業減益だった。売上総利益率は33.2%で0.7ポイント低下、販管費比率は27.5%で横ばいだった。経常利益と純利益は営業外収益に投資事業組合運用益1億49百万円を計上して増益だった。

 情報基盤事業は売上高が5.7%増の111億51百万円で営業利益が5.8%減の8億61百万円だった。アプリケーション・サービス事業は売上高が4.2%増の53億52百万円で営業利益が12.2%減の78百万円だった。医療情報クラウドサービス「NOBORI」は好調な引き合いが継続している。

 なお17年12月末時点で「NOBORI」契約施設数は760、「NOBORI」に画像を保管している患者数は2017万4260、遠隔読影プラットフォーム「医知悟」利用専門医数は1405となった。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が68.8%、営業利益が47.0%、経常利益が49.0%、純利益が48.8%である。低水準の形だが第4四半期の構成比が高い特性がある。通期ベースで好業績が期待される。そして19年3月期も収益拡大が期待される。

■株価は調整一巡感

 株価は1月の上場来高値2253円から急反落し、1600円~1800円近辺でモミ合う形だが、調整一巡感を強めている。

 4月6日の終値1698円を指標面で見ると、前恋推定連結PER(会社予想連結EPS80円59銭で算出)は約21倍、前期推定配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は約1.1%、前々期実績連結PBR(前々期実績の連結BPS277円14銭で算出)は約6.1倍である。時価総額は約420億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線突破の動きを強めている。調整一巡して反発が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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