ジェイ・エス・ビーは目先的な過熱感解消、18年10月期増収増益予想
- 2018/4/18 07:04
- 株式投資ニュース
ジェイ・エス・ビー<3480>(東2)は、学生向け賃貸マンションの企画・開発・賃貸および管理を展開している。管理戸数の増加や入居率の高水準推移で18年10月期増収増益予想である。4月末には上場記念株主優待を実施する。株価は急伸した4月4日高値から反落したが、目先的な過熱感が解消した。
■学生向け賃貸マンションの企画・開発・賃貸・管理のトップ企業
学生向け賃貸マンションの企画・開発・賃貸および管理を展開している。高齢者向けや外国人留学生向けも展開している。学生マンション事業の専門業者として蓄積したノウハウや一気通貫サポート体制などを強みとしている。
全国70の直営店舗「UniLife(ユニライフ)」を展開し、17年4月末時点の管理戸数は不動産賃貸管理事業5万9685戸(借上物件2万9694戸、管理委託物件2万8131戸、自社所有物件1860戸)、および高齢者住宅事業469戸である。また入居率は10年連続98%以上を達成している。
■18年10月期増収増益予想、入居率が高水準推移
18年10月期の連結業績予想は、売上高が17年10月期比5.2%増の383億28百万円、営業利益が3.6%増の28億68百万円、経常利益が5.3%増の27億79百万円、純利益が9.8%増の17億02百万円としている。
物件管理戸数は6万2000戸の想定で、人材確保と新規出店の加速、自社所有物件とシステムへの積極投資を推進する。新規拠点展開やIT化促進などの先行投資費用が増加するが、物件管理戸数が順調に増加し、入居率も高水準に推移して増収増益予想である。
配当予想は年間35円(期末一括)としている。2円減配の形だが、17年10月期の年間37円には上場記念配当3円を含んでいるため、普通配当ベースでは1円増配の形となる。また18年4月30日時点で1単元(100株)以上保有株主を対象に、上場記念株主優待としてクオカード1000円分を贈呈する。
第1四半期は売上高が82億94百万円、営業利益が2億02百万円の赤字、経常利益が2億25百万円の赤字、純利益が1億63百万円の赤字だった。不動産賃貸管理事業においては、売上高、利益とも、賃貸入居需要の繁忙期である第2四半期(2月~4月)に偏重する特性があるため、通期ベースでは好業績が期待される。
■株価は目先的な過熱感解消
株価は急伸した4月4日高値6650円から反落したが、目先的な過熱感が解消した。4月17日の終値5770円で、今期予想連結PERは約15倍、時価総額は約256億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。(MM)