要興業は下値固め完了して戻り歩調、18年3月期増収増益予想で19年3月期も収益拡大期待

株式市場 銘柄

 要興業<6566>(東2)は、東京23区内を中心とする総合廃棄物処理事業者である。18年3月期増収増益予想で、19年3月期も収益拡大が期待される。株価は下値固め完了して戻り歩調だ。

■東京23区内を中心とする総合廃棄物処理事業者

 17年12月東証2部に新規上場した。東京23区内を中心とする総合廃棄物処理事業者である。18年2月には一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)への入会が承認された。

 事業所の産業廃棄物と一般廃棄物を収集運搬・処分する収集運搬・処分事業を主力として、古紙やペットボトルなどを再資源化するリサイクル事業、東京23区からの依頼によって不燃ごみなどをリサイクルセンターで資源化処理する行政受託事業も展開している。行政受託事業では、不燃ごみ選別資源化の需要拡大に合わせて新設した板橋リサイクルセンターが、17年10月本格稼働した。

 17年3月期の事業区分別売上構成比は収集運搬・処分事業が68.9%、リサイクル事業が12.1%、行政受託事業が18.9%だった。
■18年3月期増収増益予想

 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比7.7%増の108億19百万円で、営業利益が18.2%増の12億22百万円、経常利益が14.6%増の12億06百万円、純利益が9.9%増の8億18百万円としている。

 第3四半期累計は売上高が81億71百万円、営業利益が9億63百万円、経常利益が9億21百万円、純利益が6億16百万円で、通期予想に対する進捗率は売上高75.5%、営業利益78.8%、経常利益76.4%、純利益75.3%と順調だった。通期ベースで好業績が期待され、19年3月期も収益拡大が期待される。

■株価は下値固め完了して戻り歩調

 株価は900円近辺で下値固め完了して戻り歩調だ。4月16日には1098円まで上伸した。4月17日の終値は1045円、前期推定連結PERは約19倍、時価総額は約166億円である。日足チャートで見ると25日移動平均線が上向きに転じた。基調転換の形だ。(MM)

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