【新規上場(IPO)銘柄】SKIYAKIは他社販売チケットを「SKIYAKI TICKET」にて発売、外部連携の拡大を見込む

株式市場 IPO 鐘

 SKIYAKI<3995>(東マ)は、昨年10月26日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、プラットフォーム事業、コンサート・イベント制作事業、旅行・ツアー事業を行っている。ファンのためのワンストップ・ソリューションプラットフォーム「SKIYAKI EXTRA」を中核として、ファンクラブサービス(FCサービス)、独自認証電子チケットサービス「SKIYAKI TICKET」、オンデマンドグッズサービス「SKIYAKI GOODS」、映画・映像製作、旅行・ツアー事業、コンサート・イベント事業を展開している。

 同社は、アーティストに係るFCサービス、アーティストグッズ等のECサービス及び電子チケットサービス「SKIYAKI TICKET」の取扱いアーティスト数を増やし、取引を拡大し、本年1月31日現在における「SKIYAKI EXTRA」の総登録会員数は152.0万人(前の期比53.2万人(54.0%)と増加している。

 前2018年1月期業績実績は、売上高24億8700万円(前の期比44.5%増)、営業利益2億4200万円(同69.6%増)、経常利益2億1600万円(同64.1%増)、純利益1億8100万円(同56.8%増)に着地。年間配当予想は、期末一括15円を実施。売上・利益ともに計画を上回り順調に推移した。

 今19年1月期業績予想は、売上高30億7500万円(前期比23.6%増)、営業利益3億円(同23.7%増)、経常利益3億0700万円(同42.1%増)、純利益2億0600万円(同13.4%増)を見込む。年間配当予想は、未定(同15円を実施)としている。主力プラットフォーム「SKIYAKI EXTRA」におけるFCサービス、ECサービスの継続した成長により、売上高の増大を見込んでいる。

 株価は、昨年10月30日につけた上場来高値9560円から同12月22日安値5510円と調整、2月9日に上場来安値4990円、4月17日安値5650円と売り直されて逆三尊底を形成した感がある。3月30日大引け後に、特定の公演において、他社で販売したチケットを「SKIYAKI TICKET」にて発券できる機能を3月30日から提供開始したと発表。第1弾として、6月に開催される「L’Arc~en~Ciel」のボーカリスト「HYDE」の全国ツアー 「HYDE LIVE 2018(販売元:チケットぴあ)」で、一部チケットを「SKIYAKI TICKET」で発券する。これまで紙で発行していたHYDEファンクラブの会員向けチケットを電子チケットに置き換えるもので、「HYDE」の公演において電子チケットが導入されるのは今回が初めてで、今後「SKIYAKI TICKET」の外部連携の拡大が見込まれる。ここから、徐々に上値を試すか注目したい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る