富士ソフトサービスビューロは急伸の反動一巡、18年3月期2桁増収増益予想で19年3月期も収益拡大期待
- 2018/4/19 06:35
- 株式投資ニュース
富士ソフトサービスビューロ<6188>(JQ)は、コールセンターサービスやBPOサービスなどを展開している。18年3月期2桁増収増益で再増額の可能性が高いだろう。そして19年3月期も収益拡大が期待される。株価は急伸した4月4日高値から反落したが、反動が一巡して上値を試す展開が期待される。
■トータル・アウトソーシング企業
富士ソフト<9749>グループのトータル・アウトソーシング企業として、年金相談やITヘルプデスクなどのコールセンターを構築・運営するコールセンターサービス、および事務代行や人材派遣などのBPOサービスを2本柱としている。
年金業務など官公庁関連に強みを持ち、16年10月には全国7地域での日本年金機構事務センター案件が稼動した。17年10月以降は受託地域が拡大する。
17年10月には女性活躍推進法に基づく優良企業認定マーク「えるぼし」で、最高評価「3段階目」の認定を受けた。
■18年3月期2桁増収増益予想で再増額の可能性
18年3月期の非連結業績予想(10月25日に増額修正)は、売上高が17年3月期比13.5%増の97億円、営業利益が22.1%増の3億30百万円、経常利益が16.1%増の3億30百万円、純利益が14.5%増の2億40百万円としている。新規案件稼動に伴って人件費が増加するが、需要が高水準に推移して売上高、利益とも過去最高更新見込みである。
第3四半期累計は、売上高が前年同期比21.5%増の72億136万円で、営業利益が2.7倍の2億87百万円、経常利益が2.7倍の2億89百万円、純利益が2.7倍の2億03百万円だった。コールセンターサービスが18.9%増収、BPOサービスが24.0%増収と好調に推移した。官公庁案件が拡大し、衆院選のスポット案件も寄与した。
通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が74.6%、営業利益が87.0%、経常利益が87.6%、純利益が84.6%と高水準である。通期会社予想は再増額の可能性が高いだろう。そして19年3月期も収益拡大が期待される。
■株価は急伸の反動が一巡して上値試す
株価(18年2月1日付で株式3分割)は急伸した4月4日の上場来高値1189円から反落したが800円近辺で下げ止まる形だ。利益確定売りが一巡したようだ。4月18日の終値は847円、前期推定PERは約24倍、時価総額は約57億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。急伸の反動が一巡して上値を試す展開が期待される。(MM)