ワコムは調整一巡感、18年3月期大幅増収増益予想
- 2018/4/19 06:29
- 株式投資ニュース
ワコム<6727>(東1)はペン入力タブレットの世界トップメーカーである。需要が拡大して18年3月期大幅増収増益予想である。そして19年3月期も収益拡大が期待される。株価は調整一巡感を強めている。
■ペン入力タブレットの世界トップメーカー
ペン入力タブレットの世界トップメーカーである。自社ブランド製品を主力に、他社製PCやモバイル端末向けのOEM供給も展開している。
■18年3月期大幅増収増益予想
18年3月期連結業績予想(11月1日に増額修正)は、売上高が17年3月期比13.4%増の809億円、営業利益が29億円(17年3月期は11億71百万円の赤字)、経常利益が31億円(同8億70百万円の赤字)、純利益が19億30百万円(同55億34百万円の赤字)としている。
第3四半期累計は売上高が前年同期比19.2%増の652億73百万円、営業利益が6.4倍の40億07百万円、経常利益が5.5倍の42億03百万円、純利益が39億78百万円(前年同期は99百万円の赤字)だった。需要拡大や新製品効果で大幅増収となり、販管費抑制効果なども寄与して大幅増益だった。
通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が80.7%で、各利益は大幅に超過達成している。通期予想は再増額の可能性が高いだろう。そして19年3月期も収益拡大が期待される。
■株価は調整一巡感
株価は17年11月の高値690円から反落して上値を切り下げる展開だったが、500円近辺で下げ止まる形だ。そして調整一巡感を強めている。4月18日の終値は517円、前期推定連結PERは約43倍、時価総額は約861億円である。週足チャートで見ると52週移動平均線がサポートラインの形だ。反発が期待される。(MM)