ハウスドゥ:大阪商工信用金庫と提携しリバースモーゲージの不動産担保評価など開始

■自宅などを担保に住みながら融資を受けられ不動産を有効活用

 ハウスドゥ<3457>(東1)グループで不動産金融事業を展開するフィナンシャルドゥは4月20日、大阪商工信用金庫と提携し、2018年7月(予定)から同信用金庫が提供するリバースモーゲージの不動産担保評価および債務保証を行うと発表した。

■この事業で提携第2弾、大阪信用金庫に続き今後も拡大を計画

 この提携は、2017年10月2日に発表した大阪信用金庫との提携に続く第2弾になる。リバースモーゲージとは、自宅などを担保に、そこに住み続けながら金融機関から融資を受けられるシニア世代向けの金融制度。毎月の返済は金利のみを支払い、元金の返済は借入人の死亡後に、担保とした自宅などを売却することなどにより返済に充てる。高齢化が進む日本で、老後の生活費や有料老人ホームの入居費用など、様々な使途に活用できる資金調達方法として、大手金融機関をはじめ取扱い機関が増加しており、注目されている。

 一方、利用期間が長期間と想定され、また、元金の返済に不動産の売却がともなう仕組みであるため、不動産の処分を専門としない金融機関は、査定に慎重になることが多く、導入から30年以上を経過している現在でも、市場へ浸透しているとは言い難い状況にある。

■不動産を活用するシニア世代向けの金融制度として脚光浴びる

 その課題に対して、全国500店舗を超える不動産販売網と不動産売買のノウハウをもつ「ハウスドゥ!」グループのフィナンシャルドゥが担保評価や債務保証を行うことで、グループのネットワークを活用した適正な査定と不動産処分を行うことができ、金融機関のリバースモーゲージの提供を促進する。

 フィナンシャルドゥでは、今後もその他金融機関との提携を進め、ハウス・リーバックや不動産担保ローンとともに資金ニーズに対して不動産を活用できる「不動産+金融」の取り組みとして、リバースモーゲージ保証事業を積極的に展開し、シニア層に向けたサービスの拡充と不動産を活用した資金提供により、日本経済の一層の活性化に貢献していくとした。(HC)

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