プラネットはモミ合い煮詰まり感、18年7月期増収増益予想、そして17期連続増配予想

株式市場 銘柄

 プラネット<2391>(JQ)は、メーカー・卸売業間のEDI(電子データ交換)事業を主力に、データベース事業、その他事業を展開している。18年7月期増収増益予想、そして17期連続増配予想である。株価は高値圏モミ合いだが煮詰まり感を強めている。上放れの展開を期待したい。

■EDI(電子データ交換)事業が主力

 日用品・化粧品業界の流通システムを最適化する業界共通インフラ構築を目的として、同業界の有力メーカー8社の合意のもと1985年設立した。

 消費財の流通ネットワークを支えるインフォーメーション・オーガナイザー(情報のまとめ役)として、日用品・化粧品、ペットフード・ペット用品、OTC医薬品の各業界向け中心に、メーカー・卸売業間の取引業務を効率化するEDI(電子データ交換)事業、およびデータベース事業、その他事業を展開している。サービスに係るネットワーク運用監視やシステム開発はインテックに業務委託している。

 EDI事業は健康食品や介護用品など隣接した各業界への普及活動を推進し、利用企業数および1社当たり利用データ種数が増加基調である。18年1月末のEDIサービス利用企業数はメーカー625社、卸売業475社、資材サプライヤー187社である。また取引先データベースは約43万件、商品データベースは815社・16万2534アイテムである。

■18年7月期増収増益・17期連続増配予想

 18年7月期の非連結業績予想は売上高が17年7月期比1.5%増の30億20百万円、営業利益が2.6%増の7億05百万円、経常利益が2.1%増の7億20百万円、純利益が1.3%増の4億85百万円としている。EDIサービス料金の値下げによる利用拡大を見込み、サービスリニューアルに伴う売上原価の増加、一部業務アウトソーシングに伴う販管費の増加を増収増加で吸収する。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比1.1%増収、営業利益が1.5%減益、経常利益が3.3%減益、純利益が17.2%増益で、通期予想に対する進捗率は売上高49.5%、営業利益51.9%、経常利益51.7%、純利益62.1%と順調だった。

 なお配当予想は1円増配の年間40円(第2四半期末20円、期末20円)としている。17期連続増配予想で、予想配当性向は54.7%となる。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は2月に2449円まで急伸する場面があったが、買いが続かず反落した。大勢として2000~2100円近辺でのモミ合い展開だ。ただし煮詰まり感を強めている。4月19日の終値は2076円で、今期予想PERは約28倍、時価総額は約138億円である。週足チャートで見ると2000円近辺が下値支持線の形だ。上放れの展開を期待したい。(MM)

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