ファンデリーの18年3月期はMFD事業、マーケティング事業共に堅調に推移し、過去最高益を更新
- 2018/4/30 03:42
- 決算発表記事情報
■MFD事業では、生産拠点である新工場の建設を計画し、今期着工予定
健康食品の宅配事業を展開するファンデリー<3137>(東マ)の18年3月期は、MFD事業、マーケティング事業共に堅調に推移したことから、増収増益で過去最高益を更新した。
MFD事業では、従来より実施している季節ごとの商品入れ替えのみならず、より具体的な疾病の予防が期待できる食材を使用した新ブランド「medical+mealtime」を中心とした新商品の開発、また、認知度の向上に取り組み、紹介ネットワークの拡大と深耕を通じて新規顧客の獲得に努めると共に、同社の管理栄養士・栄養士が顧客の疾病、制限数値、嗜好に合わせて食事を選び定期購入できるサービス「栄養士おまかせ定期便」への積極的な移行を中心とした販売にも注力した。その結果、売上高は29億33百万円(前年同期比0.4%増)、セグメント利益(営業利益)は6億72百万円(同2.3%増)となった。
マーケティング事業では、健康食通販カタログ『ミールタイム』及び『ミールタイム ファーマ』の2誌による広告枠の販売、また、医療機関の紹介ネットワークを活用した業務受託において新規及び複数の案件を獲得した。その結果、売上高は3億73百万円(同22.5%増)、セグメント利益(営業利益)は2億79百万円(同22.3%増)となった。
両事業共に堅調であったことから、18年3月期業績は、売上高33億06百万円(同2.5%増)、営業利益6億49百万円(同6.8%増)、経常利益6億51百万円(同5.7%増)、純利益4億20百万円(同6.6%増)となった。
今期は平成30年4月より始まる5ヶ年の中期経営計画「Will 2022」の初年度となる。中期経営計画では、事業構造の転換、大型契約の獲得推進、新事業の創出を戦略方針としている。MFD事業では、生産拠点である新工場の建設を計画しており、今期に着工予定。これにより、事業構造をSPA(製造小売業)モデルへ転換し、商品の品質を向上させる。
ちなみに、今期19年2月期業績予想は、売上高36億50百万円(前期比10.4%増)、営業利益7億05百万円(同8.6%増)、経常利益6億96百万円(同6.8%増)、純利益4億45百万円(同6.0%増)と今期も最高益更新を見込む。