ファンデリーの18年3月期はMFD事業、マーケティング事業共に堅調に推移し、過去最高益を更新

■MFD事業では、生産拠点である新工場の建設を計画し、今期着工予定

 健康食品の宅配事業を展開するファンデリー<3137>(東マ)の18年3月期は、MFD事業、マーケティング事業共に堅調に推移したことから、増収増益で過去最高益を更新した。

 MFD事業では、従来より実施している季節ごとの商品入れ替えのみならず、より具体的な疾病の予防が期待できる食材を使用した新ブランド「medical+mealtime」を中心とした新商品の開発、また、認知度の向上に取り組み、紹介ネットワークの拡大と深耕を通じて新規顧客の獲得に努めると共に、同社の管理栄養士・栄養士が顧客の疾病、制限数値、嗜好に合わせて食事を選び定期購入できるサービス「栄養士おまかせ定期便」への積極的な移行を中心とした販売にも注力した。その結果、売上高は29億33百万円(前年同期比0.4%増)、セグメント利益(営業利益)は6億72百万円(同2.3%増)となった。

 マーケティング事業では、健康食通販カタログ『ミールタイム』及び『ミールタイム ファーマ』の2誌による広告枠の販売、また、医療機関の紹介ネットワークを活用した業務受託において新規及び複数の案件を獲得した。その結果、売上高は3億73百万円(同22.5%増)、セグメント利益(営業利益)は2億79百万円(同22.3%増)となった。

 両事業共に堅調であったことから、18年3月期業績は、売上高33億06百万円(同2.5%増)、営業利益6億49百万円(同6.8%増)、経常利益6億51百万円(同5.7%増)、純利益4億20百万円(同6.6%増)となった。

 今期は平成30年4月より始まる5ヶ年の中期経営計画「Will 2022」の初年度となる。中期経営計画では、事業構造の転換、大型契約の獲得推進、新事業の創出を戦略方針としている。MFD事業では、生産拠点である新工場の建設を計画しており、今期に着工予定。これにより、事業構造をSPA(製造小売業)モデルへ転換し、商品の品質を向上させる。

 ちなみに、今期19年2月期業績予想は、売上高36億50百万円(前期比10.4%増)、営業利益7億05百万円(同8.6%増)、経常利益6億96百万円(同6.8%増)、純利益4億45百万円(同6.0%増)と今期も最高益更新を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る