アスカネットが急伸、樹脂製でも空中結像プレートの量産化にメドとの発表を好感

株式市場 銘柄

■空中操作で「触らないタッチパネル」などの実用化に期待膨らむ

 アスカネット<2438>(東マ)は1日、年初来の高値を大きく更新し、朝方に25%高の1964円(397円高)まで上げて出来高も急増している。4月27日の夕方、積年の課題だった空中結像を可能にするプレート(ASKA3Dプレート)の量産について、樹脂製も安定した品質での試作に成功したと発表。注目が再燃している。6月、ドイツで行われる展示会「CEBIT 2018」で公開し、同時にサンプル供給を開始するとした。

 空中結像装置のプレートのうち、ガラス製は、相対的に高価だが、すでに高い結像品質や大型空中結像を実現し、引き合いが増えている。テレビ局が取材に来たこともある。特にサイネージ分野でその強みを発揮できる素地が固まりつつある。一方、このたび量産化に向けて品質向上などのメドがついた樹脂製は、低コストで多量の供給が可能となり、センサーとの組み合わせなどにより、主に空中操作を目的として製品に組み込む用途を想定するとした。「触らないタッチパネル」(非接触・手袋操作用途など)が身近なものになる。

 6月にドイツで行われる展示会「CEBIT 2018」(6月11日~15日、ハノーバー国際見本市会場)は、世界70カ国から約3000社の出展が予定されている大規模展示会。(HC)

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