松田産業の18年3月期は、貴金属関連、食品関連とも順調で、2ケタ増収大幅増益

■貴金属リサイクルの取扱量は拡大し、価格も上昇

 松田産業<7456>(東1)の18年3月期は、貴金属関連、食品関連とも順調で、2ケタ増収大幅増益となった。

 同社は、貴金属リサイクル(貴金属事業)や産業廃棄物処理(環境事業)などの貴金属関連事業、および農林水産品を扱う食品関連事業を展開している。

 18年3月期連結業績は、売上高1901億84百万円(前年同期比16.6%増)、営業利益48億77百万円(同64.8%増)、経常利益51億42百万円(同48.7%増)、純利益34億59百万円(同40.9%増)であった。

 貴金属関連事業は、貴金属リサイクルの取扱量は拡大し、金製品、電子材料等の販売量及び産業廃棄物処理の取扱量が増加し、貴金属価格の上昇もあったことで、売上高1204億92百万円(同17.9%増)、営業利益34億07百万円(同83.6%増)と2ケタ増収大幅増益。

 食品関連事業は、水産品、畜産品の販売数量が増加し、すりみ、鶏卵を除き販売価格も上昇したことで、売上高697億59百万円(同14.6%増)、営業利益14億70百万円(同33.1%増)となった。

 今期19年3月期は、貴金属関連事業は、国内外の拠点強化や効率化を進めるとともに、新規の需要開拓を積極的に行い業容の拡大を図る。また、食品関連事業は、海外拠点の活用も含め顧客ニーズを的確にとらえた営業活動を行い、安全・安心・安定供給を根本に据えた差別化する方針。

 この様な取り組みを行うことで、19年3月期連結業績予想は、売上高2000億円(前期比5.2%増)、営業利益50億円(同2.5%増)、経常利益52億円(同1.1%増)、純利益35億円(同1.2%増)と増収増益を見込む。

 配当については、30円と2円の増配を予想している。

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