ミロク情報サービスの18年3月期は、システム導入契約、サービス収入ともに堅調で最高益更新で着地
- 2018/5/13 09:12
- 決算発表記事情報
■「MJS新製品発表フェア&セミナー」の主要都市での開催、各種総合イベントへの出展を通じて製品・サービスを訴求
会計事務所向け会計ソフト、企業向け統合業務ソフトの開発・販売を行うミロク情報サービス<9928>(東1)の18年3月期は、システム導入契約、サービス収入ともに堅調であったことから、増収増益と最高益更新で着地した。
18年3月期は、「MJS新製品発表フェア&セミナー」の主要都市での開催、各種総合イベントへの出展を通じて製品・サービスを訴求した。また、「働き方改革」や「FinTech」、「事業承継」、「改正個人情報保護法」など、関心の高い分野のセミナー・研修会を全国で開催した。また、ブランド力向上のためのテレビCMやWebマーケティングを継続的に実施するなど、販売促進、広告宣伝活動に努めた。
開発面では、中堅企業向け新ERPシステム『Galileopt NX―Plus』、中小企業向け新ERPシステム『MJSLINK NXPlus』を開発した。また、経費精算や勤怠管理などの業務を効率化する新クラウドサービス 『Edge Tracker』を開発し、同ERPシステムとのリアルタイムな連携を実現するなどソリューションを強化した。さらに、小規模企業や個人事業者市場への本格参入を目指し、新クラウドサービス『かんたんクラウド会計』及び 『かんたんクラウド給与』、さらに、口座情報や事業取引情報を自動収集し、お金の流れを“見える化”する『MJS お金の管理』を開発した。
一方、新生銀行との資本業務提携を通して、FinTech分野の新たなサービス開発や全国の金融機関との連携強化を推進している。また、子会社のMJS M&Aパートナーズは、3,200超の会計事務所とパートナー契約を締結し、地域金融機関と連携を強化することで、事業承継を積極的に支援した。ビズオーシャンは、音声AIを活用してビジネスドキュメントを手軽に作成できる新サービス『SPALO(スパロ)』を開発・販売している。
その結果、18年3月期連結業績は、売上高275億82百万円(前年同期比5.2%増)、営業利益44億85百万円(同9.3%増)、経常利益44億26百万円(同10.4%増)、純利益28億77百万円(同10.0%増)となった。
好業績で推移したことにより、年間配当は、2円増配の27円となった。
また、今期19年3月期については、新規顧客の開拓による顧客基盤の拡大を図るとともに、先端技術を活用した独創的な製品開発、コスト構造の最適化による生産性向上、新規事業の推進とグループシナジーの最大化など、グループ全体の経営効率の向上及び経営基盤の強化を行うとしている。
今期19年3月期連結業績予想は、売上高306億円(前期比10.9%増)、営業利益50億50百万円(同12.6%増)、経常利益50億円(同13.0%増)、純利益32億90百万円(同14.3%増)を見込む。