生化学工業は癒着防止材SI-449 について、国内での臨床試験の開始を発表

■コンドロイチン硫酸架橋体を主成分とする粉末状の癒着防止材

 生化学工業<4548>(東1)は本日(5月21日)、外科手術で使用される癒着防止材SI-449 について、国内での臨床試験(パイロット試験)を開始すると発表した。

 SI-449は、同社独自のグリコサミノグリカン架橋技術を用いて創製した、コンドロイチン硫酸架橋体を主成分とする粉末状の癒着防止材。水分を吸収し膨潤する特性を有しており、撒布後に手術創部と周辺組織の間でバリアとなることで、術後癒着の防止・軽減効果が期待される。SI-449は、架橋剤を含め体内に存在する物質で構成されており、高い生体適合性を有していると考えられる。また、粉末状製材であることから、凹凸の多い組織表面への付着性が高く、普及が進んでいる腹腔鏡下手術での操作性にも優れている。

 同社は、クラスIVの高度管理医療機器としてSI-449の開発を進めており、国内ではパイロット試験で操作性及び安全性を探索的に検討するとしている。また、日本のみならず、グローバル展開を視野に入れている。

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