ブレインパッドは高値更新の展開、18年6月期増額修正して大幅増益予想

株式市場 銘柄

 ブレインパッド<3655>(東1)は、企業データを分析して販促に活用するデータマイニングに強みを持ち、ビッグデータ活用関連ビジネスを展開している。18年6月期は増額修正して大幅増益予想である。そして19年6月期も収益拡大基調が期待される。株価は高値更新の展開だ。上値を試す展開が期待される。

■データマイニングに強み

 企業データを分析して販促に活用するデータマイニングに強みを持ち、ビッグデータ活用関連ビジネスを展開している。事業区分はアナリティクス事業、ソリューション事業、マーケティングプラットフォーム事業としている。

 アナリティクス事業は、顧客企業の有する大量データに関するコンサルティングおよびデータマイニングの実行、ならびにデータに基づく企業行動の最適化支援を行っている。ソリューション事業は、顧客企業に対してデータ蓄積、分析および分析結果に基づく施策実行に必要なソフトウェアの選定・提供ならびにシステム開発・運用を行っている。マーケティングプラットフォーム事業は、主にマーケティング領域において、データ分析系のアルゴリズムや自然言語処理機能などを搭載した独自性の強いソフトウェアを自社開発し、SaaS型サービスを提供している。
■18年6月期は増額修正して大幅増益予想

 18年6月期の連結業績予想は5月11日に増額修正し、売上高が17年6月期比21.9%増の43億円、営業利益が3.7倍の5億50百万円、経常利益が3.9倍の5億60百万円、純利益が2.5倍の3億80百万円としている。各セグメントとも好調に推移して売上高が計画を上回り、人件費や採用費の増加などを吸収する。

 第3四半期累計は、売上高が前年同期比22.5%増の31億09百万円で、営業利益が3.5倍の4億18百万円、経常利益が3.7倍の4億24百万円、純利益が2.5倍の2億89百万円だった。アナリティクス事業が40.9%増収、ソリューション事業が15.3%増収、マーケティングプラットフォーム事業が12.2%増収と好調に推移した。増収効果で人件費増加などを吸収して大幅増益だった。

 中期経営計画では目標値に19年6月期売上高50億円、経常利益7億円を掲げている。19年6月期も収益拡大基調が期待される。

■株価は高値更新の展開

 株価は高値更新の展開で5月24日には3350円まで上伸した。5月25日の終値は3070円、今期予想連結PERは約55倍、時価総額は約208億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。上値を試す展開が期待される。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る