ワコムは戻り歩調、19年3月期増収増益予想

株式市場 銘柄

 ワコム<6727>(東1)はペン入力タブレットの世界トップメーカーである。ブランド製品事業が牽引して19年3月期増収増益予想である。株価は調整一巡して戻り歩調だ。

■ペン入力タブレットの世界トップメーカー

 ペン入力タブレットの世界トップメーカーである。自社ブランド製品を主力に、他社製PCやモバイル端末向けのOEM供給も展開している。中期経営計画では目標値を22年3月期売上高1000億円、営業利益率10%、ROE15~20%を掲げている。

■19年3月期増収増益予想

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比3.3%増の850億円、営業利益が13.4%増の40億円、経常利益が9.4%増の39億20百万円、純利益が26.2%増の29億80百万円としている。配当予想は18年3月期と同額の年間6円(期末一括)としている。

 ブランド製品事業が4.4%増収・49.9%増益で全体を牽引する見込みとしている。主力のクリエイティブ分野における次世代新製品の市場への浸透などを推進する。テクノロジーソリューション事業は3.1%増収だが、粗利率の低下や開発費の増加で54.4%減益見込みとしている。

■株価は調整一巡して戻り歩調

 株価は直近安値圏500円近辺で調整一巡して戻り歩調だ。5月23日と24日には643円まで上伸する場面があった。5月25日の終値は604円、今期予想連結PERは約33倍、時価総額は約2006億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が上向きに転じている。また26週移動平均線を突破した。基調転換を確認した形だ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る