【新規上場(IPO)銘柄】エル・ティー・エスは第1四半期業績が順調、突っ込み買い妙味膨らむ

株式市場 IPO 鐘

 エル・ティー・エス<6560>(東マ)は、2017年12月14日に東京証券取引所マザーズ市場に上場。同社は、ロボティクス・AIやビジネスプロセスマネジメントを活用し、企業変革と働き方改革を支援するプロフェッショナルサービス事業を主力にプラットフォーム事業も展開している。

 プロフェッショナルサービス事業では、ビジネス戦略、IT 戦略やビジネスモデル構築、事業活動の基幹となるビジネスプロセスの可視化、プロセス改善のための事業モデル変革・IT 導入の支援、プロセス変革の定着に必要な組織・人材開発支援、及びビジネスプロセスの実行支援までワンストップで提供することで、幅広い業種の企業変革を推進している。

 プラットフォーム事業では、「課題を抱える顧客企業と解決手段を持つテクノロジー企業が出会えていない」、「顧客企業の旺盛なIT 投資に応えるIT 人材の不足」、「自社のIT 人材を十分に活用するプロジェクト機会がない」といった課題を解決することを目的として、ビジネスパートナーとなる企業・人材のマッチングサービス、各種セミナーや研修を企画・提供している。

 今2018年12月期第1四半期業績実績は、売上高7億7300万円、営業利益7600万円、経常利益7600万円、純利益5100万円に着地。プロフェッショナルサービス事業は、複数のRPAツールベンダーと提携協議(プロジェクトベースでは多数協業中)積極的なPR活動で大手企業からの引き合いが多数あり、デジタル活用サービスが継続拡大。コンサルティング・ビジネスプロセスマネジメントも順調に拡大。プラットフォーム事業は、黒字基調で会員数が拡大。会員向けサービス拡充も寄与。営業利益は年計画に対する進捗率が33%と順調に推移している。

 今18年12月期業績予想は、売上高26億3000万円(前期比9.3%増)、営業利益2億3000万円(同25.1%増)、経常利益2億2800万円(同31.1%増)、純利益1億5300万円(同28.5%増)を見込む。

 株価は、昨年12月22日につけた上場来高値3085円から2月14日の上場来安値値1731円まで調整を挟んで3月16日に年初来高値2985円と上昇。その後、4月17日安値2081円、5月16日安値2100円と下げてモミ合っている。今18年12月期第1四半期営業利益は年計画に対する進捗率が33%と順調に推移しており、通期業績予想の上振れも視野に入る。ただ、需給面では信用買残が42万株あり上値を抑えており、日柄調整が必要と思われる。ここから大きく突っ込む場面は買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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