【新規上場(IPO)銘柄】エヌリンクスは7月12日に第1四半期決算を発表、2400円どころは下値圏

株式市場 IPO 鐘

 エヌリンクス<6578>(JQS)は、4月27日に東京証券取引所JASDAQに上場した。同社は、「走り続ける、変わり続ける、そして愉しみをつくりだす」という経営理念のもと、「最高の『ウェブ×リアル』カンパニーを創造する」というビジョンを掲げ、主力事業である日本放送協会(NHK)からの放送受信料の契約・収納代行業務を主とする営業代行事業、チャットシステムを利用したお部屋探しサイトである「イエプラ」の運営およびゲーム攻略サイトである「アルテマ」の運営を主としたメディア事業を展開している。営業代行事業を基盤とし、更なるメディア事業の拡大を行い、安定と飛躍の経営実現を目指している。

 主力の営業代行事業では、NHKの放送受信料の契約・収納業務の委託者が、年々、個人の地域スタッフから法人化へ進んでおり、NHKが発表した平成30年度の収支予算と事業計画の説明資料によると、地域スタッフの数は前年度比で300名減少し、契約件数は前年度比13.1%減少する見通しだが、法人への契約収納費は、前年度比16.8%増を計画、今後も法人化の拡大は進む見通し。

 メディア事業では、チャットシステムを利用したお部屋探しサイト「イエプラ」のサテライトサイトである「Rooch」からの流入により会員登録数を増加させ、集客サイトである「イエプラ」と実店舗である「家AGENT」により、その事業規模を拡大を図っている。「アルテマ」は、ゲーム攻略サイトとして、多くのユーザーを獲得に注力、ページビュー(PV)を増加させ、広告収入を得ているほか、ゲームパブリッシャーと直接取引し、ゲーム攻略記事を掲載することで収益を得ている。

 今2018年2月期第2四半期業績予想は、売上高23億8200万円(前年同期比27.2%増)、営業利益1億6900万円(同14.0%減)、経常利益1億5600万円(同21.1%減)、純利益1億0600万円(同17.7%減)を見込む。

 今18年2月期業績予想は、売上高48億5200万円(前期比22.6%増)、営業利益3億5100万円(同11.5%増)、経常利益3億3800万円(同6.8%増)、純利益2億3000万円(同13.6%増)を見込む。

 株価は、4月27日の上場来高値4095円から5月16日に上場来安値2350円と調整。同25日安値2411円と売り直されて下値確認から、同30日高値2720円と上昇した後、モミ合っている。下値は確認された感はあり、7月12日の第1四半期決算が計画通りに推移していれば、リバウンド局面入りが想定される。決算発表を前に2400円どころの下値水準まで押す場面があれば、買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

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