- Home
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
- ワークマンは調整一巡して3月高値目指す、19年3月期増収増益予想で5月既存店売上も好調
ワークマンは調整一巡して3月高値目指す、19年3月期増収増益予想で5月既存店売上も好調
- 2018/6/5 09:27
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
ワークマン<7564>(JQ)は、ワーキングウェア・作業用品専門店チェーンをFC中心に全国展開している。19年3月期増収増益予想である。5月の既存店売上も103.4%で8ヶ月連続プラスと好調だ。株価は調整一巡して3月高値を目指す展開が期待される。
■ワーキングウェア・作業用品の専門店チェーンを全国展開
ワーキングウェアや作業用品などの大型専門店チェーンをFC中心に全国展開している。ローコスト経営を特徴として、店舗展開は年間約30店舗の新規出店で25年1000店舗(18年3月期末821店舗)を目指している。
重点戦略としては、人口の多い地域でのドミナント強化、EDLP(エブリデー・ロー・プライス)戦略による低価格の追求、PB商品による客層拡大、法人営業の強化、加盟店サポートとしての顧客管理システムと需要予想発注システムの導入などを推進している。
なお収益面では、冬物商品が主力となる第3四半期の構成比が高い特性がある。
■19年3月期増収増益予想、5月の既存店売上も好調
19年3月期の非連結業績予想は、チェーン全店売上高が18年3月期比4.5%増の832億87百万円、営業総収入が3.3%増の579億13百万円、営業利益が5.4%増の111億80百万円、経常利益が4.5%増の123億85百万円、純利益が4.8%増の82億21百万円としている。
既存店売上高は103.4%(上期104.2%、下期102.7%)で、店舗展開は新規出店27店舗、閉店5店舗、S&B4店舗、期末総店舗数は22店舗増加の843店舗、PB商品売上高は約20%増の300億円の計画である。
月次の売上高(FC店と直営店の店舗売上高合計、前年比速報値)を見ると、18年5月は全店104.8%、既存店103.4%だった。全国的に降雨日が多く、雨関連商品が好調に推移した。また気温の高い日が続き、夏物衣料が好調だった。既存店売上は8ヶ月連続プラスだった。店舗展開は新規出店0店舗、閉店0店舗で、18年5月末店舗数820店舗である。
通期ベースで好業績が期待される。なお19年3月期の配当予想は18年3月期と同額の年間58円(期末一括)としている。予想配当性向は28.8%である。
■株価は調整一巡して3月高値目指す
株価は3月高値5290円から反落して水準を切り下げたが、4500円近辺で推移して調整一巡感を強めている。
6月4日の終値4495円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS201円48銭で算出)は約22倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間58円で算出)は約1.3%、前期実績PBR(前期実績BPS1455円17銭で算出)は約3.1倍である。時価総額は約1840億円である。
週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインの形だ。調整一巡して3月高値を目指す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)