ストリームの第1四半期業績は免税店の販売支援など好調で営業利益73%増加

株式市場 銘柄

■6月1日付で東証マザーズ銘柄から東証2部銘柄に昇格

 ストリーム<3071>(東2)は8日の取引終了後、第1四半期の連結決算を発表し、売上高は前年同期比10.2%増加して57億2900万円となり、営業利益は同73.0%増加して3200万円となった。

 同社株式は、この6月1日付で東証マザーズ銘柄から東証2部銘柄に昇格(市場変更)したばかり。売り上げの面では、家電製品やIT機器、OA周辺機器などの「インターネット通販事業」の売上高が同13%増加して大きく貢献し、利益面では、各種販売支援事業、オンライン・ゲーム事業など「その他事業」の部門営業利益が同2.6倍に急増して大きく貢献した。こうした展開により、第1四半期の連結純利益は同89.3%増加して3100万円となった。

 ■ビューティー&ヘルスケア事業は新商品が好調、福岡で会員向けサロンも開始

 同社は、オリジナルのインターネット通販サイト「ECカレント」などを運営するほか、外部サイトとして「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」「Amazonマーケットプレイス」などにも出店する。第1四半期は、前期に続き、OA周辺機器・国産時計等を中心に堅調に推移した。その中でも国産時計は非常に好調で、また、エアコンについても前年同四半期比で伸びた。

 また、その他事業の中の「各種販売支援事業」では、国内免税店30店舗において訪日観光客向けに販売支援を行っている。訪日観光客の動向は、航空路線の新規就航や増便、クルーズ需要の増加に加え、日本政府による積極的な訪日旅行プロモーションの効果もあり、2ケタの伸びを続けており、グループ会社エックスワンの扱う化粧品は、各免税店で引き続き売り上げ上位を維持した。

 そのエックスワンを中心に展開する「ビューティー&ヘルスケア事業」では、新商品として、18年1月に、ヒト幹細胞培養液配合の美容液「XLUXESプロケア リバーサーセラムW(ダブリュー)」を発売し、堅調に推移している。また、18年3月には、福岡に会員向けサロン「サロン・ドゥ・インナップ福岡」を開設し、会員向け新ビジネス体系の強化を行った。

 今期・19年1月期の連結業績見通しは期初に開示した見通しを据え置き、売上高は前期比13.3%増の254億700万円、営業利益は同2.2倍の2億700万円、純利益は同7.3倍の1億2200万円、1株利益は4円50銭。全体的な推移としては。18年1月期を境に回復を強める傾向になる。(HC)

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