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シンデン・ハイテックスは売り一巡、19年3月期減益予想の織り込み完了
- 2018/6/18 07:20
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
シンデン・ハイテックス<3131>(JQ)は、液晶・半導体・電子機器関連のエレクトロニクス専門商社である。19年3月期は大型特需が一巡して減収減益・減配予想である。株価は急落したが売り一巡感を強めている。19年3月期減益予想の織り込みが完了したようだ。
■液晶・半導体・電子機器関連のエレクトロニクス専門商社
液晶・半導体・電子機器関連のエレクトロニクス専門商社である。液晶は韓国のLGディスプレー社、半導体・電子機器はSKハイニックス社の製品を主力として、バッテリー分野も強化している。18年3月期の売上高構成比は液晶が39%、半導体が35%、電子機器が21%、その他(バッテリー等)が5%である。
成長戦略として、液晶・半導体分野では高付加価値製品の発掘・拡販、電子機器分野では産業機器向けを中心とした新規分野への販売活動、その他分野ではバッテリーおよび周辺機器の拡販を推進している。株主還元については、ROE10%以上を目標、配当性向30%を基本としている。
■19年3月期は大型特需が一巡して減収減益・減配予想
19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比6.3%減の510億円、営業利益が33.7%減の8億円、経常利益が47.4%減の4億60百万円、純利益が48.6%減の3億10百万円としている。
大型特需(売上高約45億円)の一巡、委託開発案件の終了などで減収減益予想である。ただし大型特需一巡の影響を除けば緩やかな増収基調としている。
品目別売上の計画は、液晶が車載向けの減少で12.9%減の184億円、半導体が車載向けメモリ需要の増加で7.6%増の205億円、電子機器が大型特需の一巡で31.7%減の79億円、その他がバッテリーの販路拡大で57.9%増の42億円としている。
19年3月期の配当予想は18年3月期比85円減配の年間45円(期末一括)としている。予想配当性向は30.4%となる。
■株価は売り一巡
株価は3000円近辺から急落したが、1800円近辺で推移して売り一巡感を強めている。19年3月期減益予想の織り込みが完了したようだ。反発を期待したい。
6月15日の終値1839円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS148円11銭で算出)は約12倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は約2.4%、前期実績連結PBR(前期実績連結BPS2606円79銭で算出)は約0.7倍、時価総額は約39億円である。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)