ディップは戻り歩調、19年2月期増収増益・増配予想
- 2018/6/21 06:26
- 株式投資ニュース
ディップ<2379>(東1)は、求人情報サイト「バイトル」や「はたらこネット」の運営を主力としている。19年2月期増収増益・増配予想である。そして上振れ余地があるだろう。株価は急落した4月安値から切り返して戻り歩調だ。
■求人情報サイトを運営
アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」、正社員・契約社員求人情報サイト「バイトルNEXT」、総合求人情報サイト「はたらこネット」などを運営するメディア事業を主力として、人材紹介「ナースではたらこ」サイトのエージェント事業も展開している。新規事業として18年2月期第2四半期から、TBMが製造する紙やプラスチックの代替となる新素材「LIMEX」製品の販売を開始した。
また17年11月に、AI(人工知能)関連の育成投資第2号および第3号案件としてジョリーグッドおよびGAUSS社の持分法適用関連会社化、新素材「LIMEX」製品を製造販売するTBMの第三者割当増資を引き受け、オンデマンド給料サービス「ほぼ日払い君」を提供するBANQを子会社化した。
■19年2月期増収増益・増配予想
19年2月期の連結業績予想は、売上高が18年2月期比11.3%増の423億60百万円、営業利益が7.7%増の116億30百万円、経常利益が7.1%増の115億60百万円、純利益が5.7%増の79億60百万円としている。配当予想は2円増配の年間45円(第2四半期末20円、期末25円)としている。予想配当性向は31.5%である。
求人情報サイト「バイトル」や「はたらこネット」の好調が牽引し、営業強化に向けた296名の新卒社員入社に伴う人件費の増加、プロモーション力強化に向けたTVCMやWeb広告の強化による広告宣伝費の増加、媒体力強化に向けた投資、新素材「LIMEX」製品販売やAI・HR領域など新規事業に係る先行投資などを吸収して増益予想である。そして上振れ余地があるだろう。
なお18年4月25日発表した自己株式取得(上限90万株・20億円、取得期間18年4月26日~18年7月31日)について、5月31日時点の累計取得株式数は23万700株となっている。
■株価は戻り歩調
株価は急落した4月の安値2367円から切り返して戻り歩調だ。6月19日には2965円まで上伸した。6月20日の終値は2947円、今期予想連結PERは約21倍、時価総額は約1827億円である。週足チャートで見ると52週移動平均線を回復した。出直りが期待される。