イフジ産業はモミ合い煮詰まり感、19年3月期営業・経常増益予想

株式市場 銘柄

 イフジ産業<2924>(東1)は卵関連製品の製造・販売を展開し、液卵製販2位である。19年3月期は鶏卵相場が低下する見込みとして減収予想だが、販売数量増加や差益確保で営業・経常増益予想としている。株価はモミ合い煮詰まり感を強めている。上放れを期待したい。

■鶏卵製品の製造・販売を展開

 鶏卵関連製品(液卵、冷凍卵、卵加工品)の製造・販売を展開している。液卵製販2位で、製菓・製パンメーカー向けを主力としている。また調味料関連事業も展開している。主力製品の液卵は製品販売単価と原料仕入単価が鶏卵相場に連動して変動する。

■19年3月期営業・経常増益予想

 19年3月期の連結業績予想は売上高が18年3月期比1.2%減の142億27百万円、営業利益が5.4%増の7億30百万円、経常利益が3.9%増の7億37百万円、純利益が11.3%減の4億92百万円としている。

 鶏卵相場が18年3月期よりも低く推移すると見込んでいるため、液卵製品販売単価も低く推移すると見込み、売上高は微減収予想だが、販売数量の増加、製品販売単価と原料仕入単価の差益確保などで営業増益・経常増益予想としている。純利益は特別利益での補助金収入が一巡するため減益予想としている。配当予想は1円増配の年間17円(第2四半期末8円、期末9円)としている。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は800円近辺のレンジでモミ合い展開だが、煮詰まり感を強めている。6月20日の終値は787円、今期予想連結PERは約13倍、時価総額は約66億円である。上放れを期待したい

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