テモナは3月高値に接近、18年9月期増収増益予想で上振れ余地
- 2018/6/22 06:32
- 株式投資ニュース
テモナ<3985>(東マ)は、サブスクリプションビジネスに特化したEC支援企業で、リピート通販システム「たまごリピート」を主力としている。18年9月期増収増益予想で上振れ余地がありそうだ。なお東証1部への市場変更申請に向けた作業に着手し、5月25日に立会外分売を実施した。株価は戻り歩調で3月の上場来高値に接近している。上値を試す展開が期待される。
■リピート通販システム「たまごリピート」が主力
サブスクリプションビジネスに特化したEC支援企業である。リピート通販システム「たまごリピート」を主力としている。
サブスクリプションビジネスとは、継続的な課金(購入)が発生する販売手法のことである。毎月一定額の料金を支払うことで、ネットショップのオススメ商品が定期的に届くため、商品を選ぶ手間が省けるなどのメリットがあるとして、近年人気を集めている。
リピート通販システム「たまごリピート」は定期購入や頒布会に特化し、健康食品や化粧品業界を中心にASP型でサービスを提供し、システム利用料、手数料、流通額に応じた成果報酬などが収益源となる。17年9月期末のアカウント数は13%増の942件、流通総額は16%増の968億円だった。
■18年9月期増収増益予想で上振れ余地
18年9月期の非連結業績予想は、売上高が17年9月期比10.1%増の12億03百万円、営業利益が2.5%増の2億71百万円、経常利益が11.7%増の2億90百万円、純利益が31.5%増の2億17百万円としている。
売上面では、アカウント数の増加や既存EC店舗の流通額の増加で、リピート通販システム「たまごリピート」のシステム利用料や流通額に応じた成果報酬などが順調に増加する。利益面では先行投資負担で販管費が増加するが、直販体制への移行によって粗利益率が大幅に改善する見込みだ。
第2四半期累計は、売上高が前年同期比16.8%増の6億07百万円、営業利益が71.6%増の2億12百万円、経常利益が79.3%増の2億11百万円、純利益が76.6%増の1億41百万円だった。そして通期予想に対する進捗率は売上高50.5%、営業利益78.2%、経常利益72.8%、純利益65.0%と高水準である。上振れ余地がありそうだ。
■株価は3月高値に接近
株価(18年4月1日付で株式2分割)は戻り歩調だ。6月21日には5030円まで上伸した。そして3月の上場来高値5750円に接近している。6月21日の終値は4950円、今期予想PERは約50倍、時価総額は約133億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線が上向きに転じて先高観を強めている。上値を試す展開が期待される。