【新規上場(IPO)銘柄】ZUUは6月21日に上場、非金融企業の深耕による収益最大化で高い成長

株式市場 IPO 鐘

 ZUU<4387>(東マ)は、6月21日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、金融及び不動産業界等への、メディア・サービス及びフィンテック化支援サービスの提供を通じて、企業価値の向上に取り組んでいる。

 同社は、引き続き「ズー・オンライン」等の自社メディアのユーザー層の拡大及び、他有力メディアとの連携を強力に推進している、18年3月には「ZUU online(ズー・オンライン)」等の自社メディアの月間訪問者数が400万人を突破したほか、自社メディアのユーザー層拡大を通して培ったノウハウをベースに、顧客企業のフィンテック化による業務効率化の支援をしており、前2018年3月期では、顧客企業数が16年度に比べて大幅に増加している。


 前18年3月期業績実績は、売上高9億4400万円(前の期比29.5%増)、営業損益7100万円の黒字(同1500万円の赤字)、経常損益700万円の黒字(同1500万円の赤字)、最終損益4400万円の黒字(同4600万円の赤字に着地。

 今19年3月期業績予想は、売上高11億7000万円(前期比23.9%増)、営業利益1億7100万円(同2.4倍)、経常利益1億5100万円(同2.2倍)、純利益1億0300万円(同2.3倍)を見込む。調達資金は、サイトの機能強化や人材確保、記事の充実に充てる。年間配当予想は、無配を予定している。

 株価は、上場初日の6月21日日公開価格1600円の2.3倍相当の3680円買い気配で終了した。既存顧客である金融機関の更なるフィンテック化ニーズの獲得と、富裕層ユーザー等を顧客とした同ユーザーへのフィンテック・サービスの提供を目指す非金融企業の深耕による収益最大化で高い成長が続くとの期待感が高まったものだが、短期的にはIPO人気が続くか見極めるところだろう。(株式評論家・信濃川)

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