エー・ピーカンパニーはほぼ底値圏、19年3月期は営業増益で最終黒字化予想
- 2018/6/25 06:29
- 株式投資ニュース
エー・ピーカンパニー<3175>(東1)は居酒屋「塚田農場」ブランド店舗のチェーン展開を主力としている。19年3月期は営業増益で最終黒字化予想である。株価は年初来安値更新の展開だがほぼ底値圏だろう。
■居酒屋「塚田農場」主力で生販直結モデルが特徴
東京都内中心に、居酒屋「塚田農場」ブランド店舗のチェーン展開を主力としている。セグメント区分は地鶏・鮮魚・青果物等の生産流通事業、および居酒屋「塚田農場」運営の販売事業としている。
自社農場で地鶏を育成するなど生販直結モデルを特徴としている。18年3月末の店舗数(直営)は国内197店舗、海外17店舗、合計214店舗である。
■19年3月期営業増益で最終黒字化予想
19年3月期の連結業績予想は、売上高が18年3月期比2.8%減の250億円で、営業利益が6.0%増の3億50百万円、経常利益が21.8%減の4億30百万円、そして純利益が1億50百万円の黒字(18年3月期は2億52百万円の赤字)としている。コスト改善などで営業増益予想、減損損失の減少で最終黒字化予想である。
国内外食事業の既存店売上は96%程度を見込み、国内新規出店は新業態の3店舗程度と引き続き抑制方針だ。国内既存店の売上増に向けた経営組織変更、商品開発力強化、店舗リニューアル、および海外事業の立て直しに取り組むため、上期にコスト増を見込んでいる。海外の新規出店は香港の2店舗で、閉店や業態変更による損益改善を見込んでいる。なお18年月の外食売上は全店91.4%、既存店90.7%、18年4~5月累計は全店92.8%、既存店91.6%だった。
■株価は年初来安値更新の展開だが、ほぼ底値圏
株価は6月20日に698円まで下押して年初来安値を更新した。6月22日の終値は703円、今期予想連結PERは約34倍、時価総額は約52億円である。週足チャートで見ると17年9月724円を割り込み、16年11月安値630円に接近してきたが、ほぼ底値圏だろう。