ズームは売り一巡期待、18年12月期2桁増収増益・増配予想
- 2018/6/26 06:25
- 株式投資ニュース
ズーム<6694>(JQ)は、ハンディオーディオレコーダーを主力とする音響機器メーカーである。18年12月期は2桁増収増益・増配予想である。株価は年初来安値を更新する展開だが、売り一巡を期待したい。
■ハンディレコーダーが主力の音響機器メーカー
ハンディオーディオレコーダーを主力とする音響機器メーカーである。マルチエフェクター、ハンディビデオレコーダー、プロフェッショナルフィールドレコーダーなども展開している。自社で製造機能を持たないファブレスメーカーである。
18年4月には音楽制作ソフトウェアの業界標準ソフト「Pro Tools」を展開する米アビッド・テクノロジー社とコラボレーションを開始した。18年4月にはイタリアのMogar社を子会社化した。
■18年12月期2桁増収増益・増配予想
18年12月期の連結業績予想は、売上高が17年12月期比16.1%増の73億13百万円、営業利益が15.1%増の3億77百万円、経常利益が19.5%増の4億33百万円、純利益が17.9%増の3億40百万円としている。配当予想は5円増配の年間45円(期末一括)としている。
第1四半期は、売上高が前年同期比横ばいの15億35百万円となり、営業利益が62.3%減の30百万円、経常利益が12.0%減の40百万円、純利益が2.8%減の27百万円だった。主力のハンディオーディオレコーダーの販売は堅調に推移したが、研究開発費の増加などで減益だった。
通期ベースでは新製品投入効果やイタリア販売子会社の新規連結などで2桁増収増益予想である。なお想定為替レートは1ドル=108円で、1円の円高は営業利益で約15百万円減少要因としている。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画である。また第2四半期からイタリアのMogar社を新規連結する。通期ベースでは好業績を期待したい。
■株価は売り一巡期待
株価は年初来安値を更新する展開で6月20日には1810円まで下押した。ただし売られ過ぎ感も強めている。6月25日の終値は1813円、今期予想連結PERは約12倍、時価総額は約42億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、売り一巡を期待したい。