シー・エス・ランバーは18年11月期利益横ばい予想だが、株価はほぼ底値圏
- 2018/6/26 06:18
- 株式投資ニュース
シー・エス・ランバー<7808>(JQ)は木材プレカット加工の大手である。18年11月期の利益は、木材価格高騰の販売価格への転嫁遅れなどで下方修正して横ばい予想である。株価は安値を更新する展開だが、指標面の割安感を考慮すればほぼ底値圏だろう。
■木材プレカット加工の大手
木材プレカット加工(プレカット事業)の大手である。木造戸建住宅の建築請負事業、および不動産賃貸事業も展開している。
プレカット加工とは、建築現場に搬入する前に、工場で原材料(材木・合板等)を必要寸法に切断し、材木と材木の接合部分を加工することである。在来軸組工法および2×4(ツーバイフォー)工法の両方に対応していることが特徴で、首都圏1都3県を地盤として展開している。建築請負事業は年間200棟以上を施工している。
6月15日には、プレカット加工の材料となる木材の製材を行う生産拠点を確保するため、当該事業にかかる子会社(シー・エス・マテリアル)を千葉県東金市に設立し、新工場の土地建物および付帯設備等を取得したと発表している。
収益特性としては新設住宅着工戸数の影響を受けやすく、季節要因としては売上高が下期偏重で特に第4四半期(9~11月)に売上高が集中する傾向がある。
■18年11月期利益は下方修正して横ばい予想
18年11月期の連結業績予想(5月21日に利益を下方修正)は、売上高が17年11月期比4.1%増の153億円、営業利益が0.3%減の5億90百万円、経常利益が0.7%減の5億40百万円、純利益が3.2%増の3億50百万円としている。
売上高はプレカット事業、建築請負事業とも下期に回復が見込まれるが、木材価格高騰の販売価格への転嫁遅れ、人件費や減価償却費の増加で各利益を下方修正した。配当予想は5円増配の年間40円(期末一括)としている。
■株価はほぼ底値圏
株価は安値を更新する展開で6月25日には1428円まで下押した。6月25日の終値は1432円、今期予想連結PERは約7倍、時価総額は約26億円である。指標面の割安感を考慮すればほぼ底値圏だろう。