【新規上場(IPO)銘柄】国際紙パルプ商事は6月26日に上場、底値固めとなるか注目

株式市場 IPO 鐘

 国際紙パルプ商事<9274>(東1)は、6月26日に東京証券取引所市場第一部に上場した。同社は、1924年(大正13年)に創業。紙・板紙・紙加工品・パルプ・古紙・化成品・紙関連機械・包装資材・その他関連商品の売買及び輸出入ならびに不動産の保有、賃貸、倉庫業を行っている。

 国内拠点の拡充に加え、東南アジア・豪州・北米へ進出するなど、早くから海外・国内それぞれのマーケットを見据え、徹底した顧客志向で成長している。時代の変化にいちはやく対応し、合併等による事業領域の拡大を続け、現在は国内トップクラスの売上高を誇っている。創立100周年となる2024年をターゲットにした長期経営ビジョン「GIFT+1 2024」の実現に向け、事業領域の拡大と海外市場の開拓を念頭に、グループ全体の企業体質強化を目指した体制構築を進めている。

 紙関連素材の販売では、印刷関連情報メディア関連で新聞用紙、印刷用紙、情報関連用紙等を取り扱っている。産業資材・パッケージ関連で製品の保護に欠かせない梱包素材や最終製品を華やかに彩る包装用紙、化成品、板紙・段ボール等を扱っている。製紙原料関連で国内外に拡がるネットワークを利用して、これらの調達と販売を行ってる。

 ソリューション事業では、環境ソリューションで企業のオフィスで発生する機密文書を専用のボックスで安全・安心に回収し、専用処理施設にて機密情報を抹消処理後、古紙原料化する「オフィス ecomo」、家庭から出る紙ごみを回収してリサイクルする「タウンecomo」、歯形による圧着のみで綴じる製本方法「エコ・プレスバインダー」の提案を行っている。Webソリューションで約1,000種類の一般紙、特殊紙及び紙製品を取り揃えたウェブサイト「ペーパーモール」を運営。その他ビジネスソリューションで薬包とじ機「トジスト」の提案や珈琲事業を推進している。

 前18年3月期業績実績は、売上高3777億1400万円(前の期比3.0%増)、営業利益23億6200万円(同2.3倍)、経常利益30億8600万円(同2.8倍)、純利益24億3300万円(同9.9%増)に着地。

 今19年3月期業績予想は、売上高3828億3500万円(前期比1.4%増)、営業利益22億4600万円(同4.9%減)、経常利益25億3500万円(同17.9%減)、純利益18億1300万円(同25.5%減)を見込む。年間配当予想は、普通配当8円に上場記念配当2円を加えた期末一括10円(同2円増)を予定している。

 株価は、上場初日の6月26日公開価格344円を30.8%上回る450円で初値をつけ、高値470円と上昇。370円ストップ安で終了した。換金売り売り優勢と見られるが、公開価格に接近し、予想配当利回り2.7%と利回り妙味がソコソコある水準にある。同社は、強力な販売力を背景に、顧客とともに新たな価値を創造する企業を目指し、2024年の100周年、そしてその先に続く成長に向けた改革を大胆に推し進めており、公開価格前後を目安に底値固めとなるか注目される。(株式評論家・信濃川)

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