【新規上場(IPO)銘柄】エーアイは6月27日上場、Jアラートにエーアイトークが導入

株式市場 IPO 鐘

 エーアイ<4388>(東マ)は、6月27日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、音声合成事業を行っている。自社で開発した音声合成エンジン「AITalk(エーアイトーク)」を搭載した製品、サービスを幅広い分野で展開している。顧客のサービス特性に応じて「法人向け製品」、「法人向けサービス」、「コンシューマー向け製品」の3つに区分している。

 「法人向け製品」では、音声合成エンジンのライセンス提供、音声合成エンジンを使用し音声ファイルを作成するパッケージソフトの販売、オリジナルの音声で合成するための音声辞書の受託開発等を法人向けに行っている。

 「法人向けサービス」では、クラウド環境での音声サービス利用による月額利用料、法人向け製品の利用顧客に対する継続的な技術サポートサービスを法人向けに提供している。

 「コンシューマー向け製品」では、音声ファイルを簡単に作成することができるパッケージを法人以外の一般ユーザーに提供している。

 今2019年3月期第2四半期業績予想は、売上高2億9300万円(前年同期比13.6%増)、営業利益3600万円(同50.8%減)、経常利益3600万円(同50.8%減)、純利益2500万円(同52.9%減)を見込む。

 今19年3月期業績予想は、売上高6億8000万円(前期比15.0%増)、営業利益1億6600万円(同13.1%増)、経常利益1億6600万円(同12.3%増)、純利益1億1500万円(同5.3%増)を見込む。上場で調達する資金は、人材採用など成長投資に充てる計画で、年間配当は無配を予定している。

 株価は、上場初日の6月27日公開価格1000円の2.3倍に相当する2300円買い気配で終了。スタートアップから大手企業や官公庁まで、様々な企業・業界で500社以上の導入実績があり、全国瞬時警報システム(Jアラート)にAITalkが導入されていること等が評価され高人気となっている。現在は、法人向けが8割から9割を占めているが、個人向けに拡大する余地があり高い成長が続く見通し。IPO人気が続く可能性もありそうだ。(株式評論家・信濃川)

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