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エフティグループは年初来高値圏、19年3月期増収増益・連続増配予想
- 2018/7/2 06:39
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
エフティグループ<2763>(JQ)は、法人向け環境関連商品・情報通信機器販売などを展開し、M&Aも積極活用してストック型収益・業容拡大戦略を推進している。19年3月期は増収増益・連続増配予想である。6月20日には自己株式取得を発表した。株価は年初来高値圏だ。自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。
■法人向けLED照明、ビジネスホンなどが主力
法人事業(中小企業・個人事業主向けビジネスホン・UTM・セキュリティ関連機器などの情報通信サービス、LED照明・空調設備・節水装置などの環境省エネサービス、光回線・WEB制作などのインターネットサービス、電力小売の電力サービス)、およびコンシューマ事業(一般消費者向け光回線インターネットサービス、太陽光発電設備・蓄電池等の環境省エネサービス、ドコモショップ運営)を展開している。
18年3月期の事業別売上高構成比(連結調整前)は法人事業71%、コンシューマ事業29%である。
LED照明、空調設備、節水装置、電力サービス、太陽光発電設備、蓄電池などの環境関連商品を重点分野と位置付けて、M&A・アライアンス・グループ再編、定額保守サービスなどストック型収益積み上げ、海外展開を推進している。海外はタイ子会社をASEAN地域への事業展開拠点として、LED照明など環境関連商品の販売を推進している。
17年8月にはインドネシアの現地法人の商号を変更してLED照明等の販売を行う環境関連事業を開始すると発表した。17年11月にはクラウド・エージェンシーと共同でウォータサーバ販売の合弁会社を設立した。18年4月には子会社エフエネが構築した電力CISを、オーリックライン社にOEM供給開始した。
■19年3月期増収増益・連続増配予想
19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比6.7%増の440億円、営業利益が10.3%増の53億円、経常利益が10.2%増の53億円、純利益が11.3%増の31億円としている。法人事業が牽引し、ストック収益積み上げも寄与して増収増益予想である。
セグメント別の計画は、法人事業の売上高が11.4%増の330億円で営業利益が10.3%増の52億円、コンシューマ事業の売上高が7.8%減の110億円で営業利益が10.2%増の5億50百万円としている。法人事業ではセキュリティ関連、監視カメラソリューション、ビジネスホン、空調設備、LED照明、節水装置、新電力サービスなど、コンシューマ事業ではアローズコーポレーションの蓄電池販売を拡大する方針だ。
19年3月期も好業績を期待したい。なお19年3月期の配当予想は18年3月期比5円増配の年間47円(第2四半期末22円、期末25円)としている。予想配当性向は50.4%となる。
■株価は年初来高値圏
6月20日に自己株式取得を発表した。上限58万株・8億円で、取得期間は18年6月22日~18年9月30日としている。
株価は年初来高値更新の展開で6月22日の1399円まで上伸した。その後は一旦反落したが自律調整の範囲だろう。
6月29日の終値1326円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS93円26銭で算出)は約14倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間47円で算出)は約3.5%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS401円17銭で算出)は約3.3倍である。時価総額は約482億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。自律調整を交えながら上値を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)