【銘柄フラッシュ】再生支援への期待や思惑で日本海洋掘削、田淵電機が急騰

株式市場 銘柄

 2日は、東証1部の値上がり率1位に日本海洋掘削<1606>(東・整理銘柄)が入り、日本郵船<9101>(東1)による支援が有力との観測報道を受けて急反騰しストップ高の50.9%高。6月下旬に会社更生法の申請を発表済みで、7月23日に上場廃止の見込み。

 東証1部の値上がり率2位は田淵電機<6624>(東1)の30.1%高となり、事業再生ADRの手続きを申し込んだとされて6月下旬に急落したが、上記、日本海洋掘削の例を目の当たりにした向きが思惑を強めたようで、日本海洋掘削に10分ほど遅れて急伸を開始し大幅反発。

 3位は日本エスコン<8892>(東1)となり、業績見通しの増額修正と、増額の要因とは別途に建設中のホテルの売却契約成立を発表したためストップ高の15.4%高。

 小島鐵工所<6112>(東2)は6月29日に発表した第2四半期決算が前年同期比で全体に赤字改善し18.2%高と大きく出直り戻り高値。黒谷<3168>(東2)は7月6日の売買から東証1部銘柄になるため期待が増幅し6.1%高。

 IPS<4390>(東マ)は6月27日に上場し、通信事業のほか在留フィリピン人の人材紹介・人材派遣業務も行うため労働者不足解消に向けた国策銘柄とされて上場後安く終わった日がなくストップ高の18.0%高。アンジェス<4563>(東1)は協業する田辺三菱製薬<4508>(東1)の相次ぐ発表が思惑材料との見方があり5.4%高と戻り高値。

 エムケイシステム<3910>(JQS)は29日に業績・配当見通しの修正と過去の決算単身などの一部訂正を発表し、6月中旬に過年度の費用計上などにより急落した相場に出尽しムードが出たとされストップ高の14.5%高。東洋ドライルーブ<4976>(JQS)は6月決算に注目する動きが再燃とされて3.3%高だが2日続伸となり出直りを強めた。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る