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KeyHolderはライブ・エンターテインメント事業で新たな収益柱構築目指す
- 2018/7/12 07:01
- アナリスト水田雅展の銘柄分析
KeyHolder<4712>(JQ)は、ライブ・エンターテインメント事業を開始し、新たな収益柱の構築を目指している。株価は秋元康氏の特別顧問就任を材料視した短期的な動きが一巡したが反発を期待したい。なお8月10日に第1四半期決算発表を予定している。
■ライブ・エンターテインメント事業で新たな収益柱の構築を目指す
Jトラスト<8508>グループで、17年10月旧アドアーズが持株会社へ移行して商号をKeyHolderに変更した。そして18年3月アミューズメント施設運営の子会社アドアーズをワイドレジャーに譲渡し、アミューズメント施設運営領域から撤退した。
19年3月期からライブ・エンターテインメント事業を開始し、M&A・アライアンスも活用して新たな収益柱の構築を目指す。既存の不動産事業(不動産分譲部門、不動産賃貸部門、店舗サブリース部門)および商業施設建築事業は堅実な拡大を目指す。
18年2月三越伊勢丹プロパティ・デザインとの定期建物賃貸借契約締結に関する覚書締結、ライブ・エンターテインメント事業開始、広告・プロモーション企画等を行うallfuz社との業務提携を発表した。ライブ・エンターテインメント事業のライブ・イベントスペースとして三越伊勢丹・新宿アルタ店を活用する。allfuz社とはアーティスト・タレントのキャスティング業務等で連携する。
18年4月には、新宿アルタ店を活用したライブ・イベントスペース運営を行う子会社KeyStudioを設立、BIGFACE社から譲り受けるテレビ番組制作事業(18年7月譲受予定)を行う子会社KeyProductionを設立した。
18年6月には子会社KeyStudioとライブ動画ストリーミングプラットフォーム運営や番組制作のSHOWROOM社との業務提携、秋元康氏・秋元伸介氏・赤塚善洋氏・総合プロデュース事業のY&N社および芸能プロダクションのAME社との合弁会社FA Project設立、子会社KeyStudioとY&N社およびallfuz社との業務提携、秋元康氏の特別顧問就任を発表した。
7月1日にはKeyStudioが、特別顧問に就任した秋元康氏の協力のもと、新宿アルタ店7階にライブ・エンターテインメント施設「KeyStudio」をオープンした。
■19年3月期(IFRS任意適用)は営業増益予想
19年3月期の連結業績予想(IFRS任意適用)は、売上収益が100億円、営業利益が3億円、純利益が1億円としている。営業増益予想である。
ライブ・エンターテインメント事業(KeyStudio、KeyProduction)の基盤強化、既存の不動産事業(不動産分譲部門、不動産賃貸部門、店舗サブリース部門)および商業施設建築事業の拡大を推進する。
配当予想は18年3月期と同額の年間1円(期末一括)としている。予想配当性向は139.2%となる。なお株主優待制度は18年3月期末から対象株主を2000株(20単元)以上保有株主に変更した。
■株価は反発期待
株価は6月25日高値194円から反落し、秋元康氏の特別顧問就任を材料視した短期的な動きが一巡した。
7月11日の終値136円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS72銭で算出)は約189倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間1円で算出)は約0.7%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS77円34銭で算出)は約1.8倍である。時価総額は約189億円である。
週足チャートで見ると13週移動平均線に接近した。反発を期待したい。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)