Casaは高値更新の展開、19年1月期増収増益予想で上振れの可能性、基準日7月31日で株式2分割

株式市場 銘柄

 Casa<7196>(東2)は家賃債務保証の独立系大手である。19年1月期は年間保証料が順調に拡大して増収増益予想である。そして上振れの可能性がありそうだ。なお基準日18年7月31日(効力発生日18年8月1日)付で1株を2株に分割し、18年7月末から新規導入の株主優待制度も実質的に拡充する。株価は高値更新の展開だ。上値を試す展開が期待される。

■家賃債務保証の独立系大手

 家賃債務保証の独立系大手である。17年12月には「家賃債務保証業者登録規程」に基づいて国土交通省の登録を受けた。収益は保証委託契約締結時に受領する初回保証料、および保証委託契約締結の1年後より契約者から毎年受領する年間保証料で構成されている。18年1月期末時点の保有契約数は17年1月期末比2.7万件増の45.3万件だった。

 不動産管理会社向けの集金代行と家賃保証をセットにした「Casaダイレクト」および家主向け「家主ダイレクト」の拡販を推進している。18年4月にはイタンジと業務提携、Bestエフォートと業務提携した。
 なお6月11日に東証1部指定に向けた準備開始、および自己株式取得(上限10万株・2億円、取得期間18年6月18日~18年7月24日)を発表している。

■19年1月期増収増益予想で上振れの可能性

 19年1月期非連結業績予想は、売上高が18年1月期比6.8%増の88億54百万円、営業利益が6.8%増の12億46百万円、経常利益が6.9%増の12億96百万円、純利益が7.5%増の8億01百万円としている。年間保証料が順調に拡大する。新規契約数は約15%増の12.7万件の計画である。システム開発費用や広告宣伝費の増加を吸収して増益予想である。

 第1四半期は売上高が21億19百万円、営業利益が2億66百万円、経常利益が2億81百万円、純利益が1億67百万円だった。前年同期比2%増収、29%営業増益だった。新規契約件数は3%増の3.5万件、保有契約件数は6%増の46.2万件となった。ストック収益の年間保証料が順調に伸長し、貸倒引当金や訴訟費用などの回収コスト削減で売上総利益率が改善した。

 第1四半期の営業利益の進捗率は通期予想に対して21.3%だが、第2四半期累計予想に対しては72.5%と高水準である。ストック型の収益構造を考慮すれば通期予想に上振れの可能性がありそうだ。

■株価は高値更新の展開

 株価は高値更新の展開で7月17日には2640円まで上伸した。7月24日の終値は2547円、今期予想PERは約26倍、時価総額は約138億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。上値を試す展開が期待される。

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