JFEシステムズの第1四半期は営業・経常利益が減益となったが、前年同期が3ケタ増益と急成長したことを踏まえると今期も堅調

■最終利益は本社移転費用が消え大幅増益で黒字転換

 JFEシステムズ<4832>(東2)は27日、今期第1四半期決算を発表した。今期は、中期経営計画(平成30年度から平成32年度)の初年度にあたり、「JFEスチール製鉄所システムリフレッシュの遂行」、「ソリューション事業の拡大」、「基盤サービス事業の拡大」に注力すると共に、一般顧客向けの基幹事業である製造、金融業界向け事業や自社プロダクト事業の強化に取り組んだ。

 そのような状況の中で、ソリューション事業の拡大により、増収となったものの、営業・経常利益は減益となった。しかし、最終利益は、前期の本社移転費用が消え、大幅増益で黒字転換となった。

 今期19年3月期第1四半期連結業績は、売上高97億31百万円(前年同期比4.1%増)、営業利益4億78百万円(同3.9%減)、経常利益4億68百万円(同7.3%減)、純利益3億07百万円(前年同期△1億62百万円)となった。営業利益、経常利益が減益となったが、前年同期が3ケタ増益と急成長したことを踏まえると、今期も堅調に推移しているといえる。

 同社は、JFEグループの情報システム会社である。鉄鋼向け情報システム構築事業を主力として、ERPと自社開発ソリューションを組み合わせた一般顧客向け複合ソリューション事業、自社開発のプロダクト・ソリューション事業も強化している。

■SAP SEより全世界のファイナリスト3社のうちの1社に選定される

 技術力には定評があり、6月22日には、SAPの解析プラットフォームを用いて、顧客が保有するグローバルな企業情報の分析・活用を促進し、顧客の業務改革をサポートしたことで、SAP SE(本社:ドイツ バーデン・ヴュルテンベルク州)より全世界のファイナリスト3社のうちの1社に選定されている。

 今通期連結業績予想は、過去最高益を更新した17年3月期の最終利益を大幅に上回る見込み。

 ちなみに、19年3月期連結業績予想は、売上高430億円(前期比6.7%増)、営業利益28億90百万円(同3.0%増)、経常利益29億円(同2.9%増)、純利益19億円(同55.3%増)を見込む。

 配当については、好業績が見込めることから、20円増配の期末70円を予定している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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