フォーカスシステムズの第1四半期は、企業のIT投資増を背景に受注好調で2ケタ増収大幅増益

■公共関連は社会保障、航空機関連が堅調に推移

 ファーカスシステムズ<4662>(東1)の第1四半期は、企業のIT投資増を背景に受注好調で2ケタ増収大幅増益となった。

 19年3月期第1四半期連結は、売上高49億04百万円(前年同期比15.6%増)、営業利益2億88百万円(同651.2%増)、経常利益2億88百万円(同692.7%増)、純利益1億89百万円(同468.3%増)であった。

 同社は、公共関連・民間関連のシステム構築・保守・運用・管理サービスを主力として、セキュリティ機器関連事業も展開している。

 公共関連は、社会保障、航空機関連が堅調に推移し、公共関連は、企業のIT投資増を背景に受注が好調。

■JPPVRとVR・AI等の研究開発を行う共同出資会社『株式会社 VRaiB』を設立

 トピックスとしては、同社とJPPVR株式会社(東京都中央区)は、VR(仮想現実)・AI(人工知能)・ブロックチェーン(分散型台帳技術)等、 先端技術の研究開発を行う共同出資会社『株式会社 VRaiB(ブレイブ)』を5月24日付で設立した。

 新会社「VRaiB」では、エンターテインメント分野はもちろん、産業課題および社会課題を解決する新たな VR・AI・ブロックチェーンのソリューションを創造する。

■一般社団法人・ドローン操縦士協会とドローンの産業利活用促進に向け、共同研究を開始

 また、同社と一般社団法人・ドローン操縦士協会は6月27日、安全・安心なドローン(小型無人航空機)社会を創る目的で、ドローンの産業利活用促進に向け、共同研究を開始し、規制緩和への取り組みを発表している。

 取り組みの一例として、「プライバシー保護」については、ドローンは、家電量販店や通販サイト等で販売され、第三者の敷地上空にも簡単に侵入することができるため、デジタルカメラ搭載機による撮影などで同社が持つセキュリティ技術を活用し、プライバシーを保護する仕組み作りに向け、研究を進める。

 以上のように、新規事業・自社製品の創出のための投資を積極的に行っている。

 第1四半期は2ケタ増収大幅増益と好調に推移していることから、通期業績予想は当初予想通りとしている。

 19年3月期連結業績予想は、売上高200億円(前期比3.5%増)、営業利益10億80百万円(同5.3%増)、経常利益10億60百万円(同4.0%増)、純利益7億円(同2.7%減)を見込んでいる。

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