【新規上場(IPO)銘柄】 アイ・ピー・エスは4-6月期業績順調、下値圏に届けば逆張り好機

株式市場 IPO 鐘

 アイ・ピー・エス<4390>(東マ) は、6月27日に東京証券取引所マザーズに上場した。同社は、情報通信事業、人材育成・派遣・紹介事業、メディア・イベント企画事業を行っている。現在では、同社グループ全体で、日本・フィリピンそれぞれの国内での通信事業、フィリピンと各国をつなぐ国際通信事業、職業紹介等の在留フィリピン人関連事業及び医療事業に取り組んでいる。

 海外通信事業では、フィリピンのケーブルテレビ事業者に対して、インターネットと接続できる、香港までの回線を提供している。InfiniVAN社が、マニラ首都圏地域で展開中の法人向けインターネット接続サービスの提供地域を拡大するため、これまで関係各所に回線敷設工事の許可取得の手続きを行ってきたが、今回必要な手続きが終了し、2018年7月から光ファイバー網の敷設工事を、マカティ市に次ぐ大規模ビジネス地域であるオルティガス地域にて開始しており、引き続き今後の展開は注目される。


 8月10日に発表した今2019年3月期第1四半期業績実績は、売上高13億8700万円、営業利益2億59700万円、経常利益3億3500円、純利益1億9600万円で着地した。

 海外通信事業及び医療美容事業、国内通信事業が好調に推移し、上場関連費用を吸収し、営業利益は前年同期比39.1%増で第2四半期計画に対する進捗率が63.5%で順調に推移している。

 今19年3月期業績予想は、売上高61億0700万円(前期比14.6%増)、営業利益9億2100万円(同2.1%増)、経常利益9億0600万円(同10.7%増)、純利益5億5500万円(同15.5%増)を見込む。年間配当は、無配を予定している。

 株価は、7月4日につけた上場来高値10140円から同6日安値7370円、同20日安値7230円、8月1日安値7400円と売り直されて7500円割れ水準で下値を固め同13日高値9300円と上昇。その後、モミ合っている。足元の業績は好調で業績予想の上振れが視野に入っているうえ、フィリピンでの通信サービスの強化による高い成長が続くとの期待感が下支えする。7500円の下値圏に届けば、逆張り好機となりそうだ。(株式評論家・信濃川)

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