【新規上場(IPO)銘柄】スプリックスは配当性向30%程度メド、仕切り直しの展開を期待

株式市場 IPO 鐘

 スプリックス<7030>(東1)は、6月29日に東京証券取引所市場第一部に上場。同社は、教育IT事業をはじめ、日本最大規模の個別指導事業やシェアーNo.1の教育コンテンツ事業のほか、社会人を対象とした生涯教育事業も持つ急成長中の総合教育企業です教育IT事業をはじめ、日本最大規模の個別指導事業やシェアーNo.1の教育コンテンツ事業のほか、社会人を対象とした生涯教育事業を行っている。

 教育IT事業では、「学習動画」や「学習マンガ」等の教育アプリの企画・開発を含め、様々なネット上の学習コンテンツを提供している。

 個別指導事業では、業界で初めて「1科目+20点保証」を実現して急成長中の「先生1人に生徒2人まで」の『森塾(生徒数2万突破)』を運営しているほか、ネットで学習する自立学習『RED』のフランチャイズ展開をしている。

 教育コンテンツ事業では、「教育ノウハウをパッケージ化」することで、世の中になかった「読書教育プログラム」や「個別指導専用テキスト」「中国語検定テキスト」等を開発・出版。デジタル教材の開発も行っている。

 生涯教育事業では、現在の「美容」「健康」ブームを背景に若い女性を中心にダンス部門が急拡大中で、日本最大規模のフラダンス講座をはじめ、今後のチェーン化で「ダンスで全国No.1ブランド」を目指している。

 今2018年3月期第3四半期は、中核事業の「森塾」(個別指導塾)を3月に直営教室として新たに8教室開校し、首都圏における認知度が向上、規模の拡大を図ったほか、夏期講習(7月・8月に実施)以降の新規集客のため、WEBプロモーションを中心とした広告宣伝活動を積極的に行った。

 今18年9月期第3四半期業績実績は、売上高75億2500万円、営業利益18億1900万円、経常利益17億8300万円、純利益11億7100万円に着地。
 
 今18年9月期業績予想は、売上高103億6300万円(前期比21.9%増)、営業利益23億5100万円(同2.0倍)、経常利益23億0800万円(同98.1%増)、純利益15億6400万円(同83.0%増)を見込む。年間配当は30円(第2四半期末15円、期末15円)を予定している。

 株価は、7月25日につけた上場来の高値3095円、8月10日高値3000円と買い直された後、同20日安値2550円まで調整し、ほぼ往って来い。値ごろ感から買いが入っている。配当性向30%程度メドで、来19年9月続伸、増配含みと観測されており、ここから仕切り直しの展開が期待されそうだ。(株式評論家・信濃川)

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