ウィルはモミ合い上放れ期待、18年12月期増益予想

株式市場 銘柄

 ウィル<3241>(東2)は関西圏を地盤とする不動産会社である。戸建住宅の開発分譲事業を主力として、リフォーム事業や流通事業も展開している。18年12月期第2四半期累計は一時的要因で減益だったが、通期は増益予想である。株価はモミ合い展開だが上放れを期待したい。

■関西地盤で戸建住宅分譲が主力の不動産会社

 関西圏を地盤とする不動産会社である。戸建住宅の開発分譲事業を主力として、リフォーム事業や流通事業なども展開している。営業エリア拡大に向けて中部圏に進出している。

■18年12月期2Q累計減益だが通期増益予想

 18年12月期の連結業績予想は、売上高が17年12月期比8.6%増の56億74百万円、営業利益が12.9%増の7億12百万円、経常利益が9.3%増の6億81百万円、純利益が8.5%増の4億49百万円としている。配当予想は50銭増配の年間13円50銭(期末一括)としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比29.8%増の24億74百万円、営業利益が44.8%減の1億18百万円、経常利益が47.9%減の1億09百万円、純利益が49.5%減の69百万円だった。開発分譲事業が堅調に推移して計画超の大幅増収だが、18年6月の大阪北部地震に伴う緊急対応や進行中工事の遅延などで、利益率の高いリフォーム工事の完了・引き渡しを下期に持ち越したため減益だった。

 ただし第2四半期累計の減益は一時的要因であり、通期ベースでは好業績が期待される。

■株価はモミ合い上放れ期待

 株価は370円~390円近辺の小幅レンジでモミ合う展開だが、煮詰まり感を強めている。8月21日の終値は380円、今期予想連結PERは約10倍、時価総額は約43億円である。モミ合い上放れを期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■400ccクラスの定番「CB400スーパーフォア」もランクイン!  バイク王&カンパニー<337…
  2. ■特殊詐欺の新たな手口、国際電話や金融機関を装う詐欺が多発  トビラシステムズ<4441>(東証プ…
  3. ■玄米茶・緑茶・ほうじ茶の3種を揃えると大谷選手のバッティングシーンが完成  伊藤園<2593>(…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■関税不安の裏で進む金市場の静かな熱気  トランプ関税による世界同時不況懸念が強まり、金先物価格が…
  2. ■トランプ政権の暴走がもたらすリスク回避の波  こんな言い方をしたら今の若い市場参加者の方々にはイ…
  3. ■関税応酬が金融市場を直撃!パンデミック以来の暴落規模に  2025年4月4日、ニューヨーク株式市…
  4. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  5. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  6. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る