ファイバーゲートは目先的な売り一巡、19年6月期2桁増収増益予想、基準日8月31日で株式2分割

株式市場 銘柄

 ファイバーゲート<9450>(東マ)はWi-Fiソリューションの総合サービス企業である。18年6月期は大幅増収増益だった。そして19年6月期も2桁増収増益予想である。なお基準日18年8月31日(効力発生日18年9月1日)付で1株を2株に分割する。株価は7月の上場来高値圏から急反落したが、目先的な売り一巡して反発を期待したい。

■独立系のWi-Fiソリューション企業

 18年3月東証マザーズに新規上場した。独立系のWi-Fiソリューション企業である。8月10日には朝日ネット<3834>との業務提携を発表した。

 18年6月期の売上構成比は、レジデンスWi-Fi事業(マンション・アパート向け無料インターネット接続サービス)が72%、フリーWi-Fi事業(観光地や商業施設向けフリーWi-Fiサービス、法人ネットワーク事業、Wi-Fiプロダクト事業)が28%だった。

■18年6月期大幅増収増益、19年6月期も2桁増収増益予想

 18年6月期連結業績は、売上高が17年6月期比42.7%増の39億77百万円、営業利益が55.3%増の5億60百万円、経常利益が52.4%増の5億10百万円、純利益が49.2%増の3億12百万円だった。計画超の大幅増収増益だった。

 レジデンスWi-Fi事業は48.3%増収だった。契約戸数は151.5千戸で51.8%増加した。フリーWi-Fi事業は30.1%増収だった。アクセスポイント数は4万6280APで50.7%増加した。

 19年6月期連結業績予想は、売上高が18年6月期比25.1%増の49億76百万円、営業利益が19.7%増の6億70百万円、経常利益が18.2%増の6億02百万円、純利益が11.1%増の3億46百万円としている。売上高はレジデンスWi-Fi事業が牽引し、利益はフリーWi-Fi事業が牽引して2桁増収増益予想である。好業績を期待したい。

■株価は目先的な売り一巡

 株価は7月30日の上場来高値4535円から反落し、18年6月期決算発表に対してもネガティブ反応となって急落したが、3000円近辺で目先的な売り一巡感を強めている。8月23日の終値は3230円、今期予想連結PERは約44倍、時価総額は約154億円である。反発を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内初、HVO51%混合燃料が建設現場で稼働  大成建設<1801>(東証プライム)とユーグレナ…
  2. ■従来の制作プロセスを刷新しAI時代の人材育成を推進  武蔵精密工業<7220>(東証プライム)は…
  3. ■高速道路で手放し運転が可能に、新開発「Honda SENSING 360+」がACCORDの運転支…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■内需株に広がる「トランプ・ディール」回避の波  東京電力ホールディングス<9501>(東証プライ…
  2. ■日米関税交渉、7月9日に運命の日「90日猶予」迫る潮目  「三日、三月、三年」とは、潮目、変わり…
  3. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  4. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  5. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  6. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る