リファインバースは売り一巡感、19年6月期の収益改善期待
- 2018/8/29 08:17
- 株式投資ニュース
リファインバース<6531>(東マ)は、首都圏で再生樹脂製造販売事業と産業廃棄物処理事業を展開している。株価は8月9日の18年6月期減額修正を機に急落したが、売り一巡感を強めている。19年6月期の収益改善を期待したい。
■産業廃棄物処理と再生樹脂製造販売を展開
首都圏で再生樹脂製造販売事業と産業廃棄物処理事業を展開している。カーペットタイルの再資源化に強みを持ち、使用済みカーペットタイルの回収ネットワークを関西・東海エリアに拡大している。
■19年6月期の収益改善期待
18年6月期連結業績(8月9日に2回目の減額修正)は、売上高が17年6月期比5.1%増の24億10百万円、営業利益が95.7%減の11百万円、経常利益が15百万円の赤字(17年6月期は2億64百万円の黒字)、純利益が81.9%減の57百万円だった。
再生樹脂製造販売事業において、17年設立したリファインバース・イノベーションセンター(千葉県富津市)新工場の初期設備不具合が発生し、その解消に想定以上の時間を要した。また産業廃棄物処理事業において、廃棄物処分費、物流費、外注費などのコスト上昇に対する価格転嫁に時間を要した。
19年6月期連結業績予想は、売上高が18年6月期比11.9%増の26億96百万円、営業利益が5.8倍の69百万円、経常利益が36百万円の黒字(18年6月期は15百万円の赤字)、純利益が47.6%減の29百万円としている。
再生樹脂製造販売事業では八千代工場の大規模修繕で販売が一時的に落ち込むが、改修後は安定的な収益化を見込んでいる。またリファインバース・イノベーションセンターは18年6月期第4四半期から正常稼働している。産業廃棄物処理事業は需要が旺盛であり、収益管理を徹底する。新規事業立ち上げなどの戦略的支出で利益は低水準だが、収益改善を期待したい。
■株価は売り一巡感
株価は8月9日の18年6月期減額修正を機に急落し、2800円~3000円近辺でのモミ合いから下放れの形となった。ただし8月22日の年初来安値1280円から切り返す動きで売り一巡感を強めている。8月28日の終値は1476円、今期予想連結PERは約148倍、時価総額は約44億円である。