リファインバースは売り一巡感、19年6月期の収益改善期待

株式市場 銘柄

 リファインバース<6531>(東マ)は、首都圏で再生樹脂製造販売事業と産業廃棄物処理事業を展開している。株価は8月9日の18年6月期減額修正を機に急落したが、売り一巡感を強めている。19年6月期の収益改善を期待したい。

■産業廃棄物処理と再生樹脂製造販売を展開

 首都圏で再生樹脂製造販売事業と産業廃棄物処理事業を展開している。カーペットタイルの再資源化に強みを持ち、使用済みカーペットタイルの回収ネットワークを関西・東海エリアに拡大している。

■19年6月期の収益改善期待

 18年6月期連結業績(8月9日に2回目の減額修正)は、売上高が17年6月期比5.1%増の24億10百万円、営業利益が95.7%減の11百万円、経常利益が15百万円の赤字(17年6月期は2億64百万円の黒字)、純利益が81.9%減の57百万円だった。
 再生樹脂製造販売事業において、17年設立したリファインバース・イノベーションセンター(千葉県富津市)新工場の初期設備不具合が発生し、その解消に想定以上の時間を要した。また産業廃棄物処理事業において、廃棄物処分費、物流費、外注費などのコスト上昇に対する価格転嫁に時間を要した。

 19年6月期連結業績予想は、売上高が18年6月期比11.9%増の26億96百万円、営業利益が5.8倍の69百万円、経常利益が36百万円の黒字(18年6月期は15百万円の赤字)、純利益が47.6%減の29百万円としている。

 再生樹脂製造販売事業では八千代工場の大規模修繕で販売が一時的に落ち込むが、改修後は安定的な収益化を見込んでいる。またリファインバース・イノベーションセンターは18年6月期第4四半期から正常稼働している。産業廃棄物処理事業は需要が旺盛であり、収益管理を徹底する。新規事業立ち上げなどの戦略的支出で利益は低水準だが、収益改善を期待したい。

■株価は売り一巡感

 株価は8月9日の18年6月期減額修正を機に急落し、2800円~3000円近辺でのモミ合いから下放れの形となった。ただし8月22日の年初来安値1280円から切り返す動きで売り一巡感を強めている。8月28日の終値は1476円、今期予想連結PERは約148倍、時価総額は約44億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る