デュアルタップは失望売り一巡感、19年6月期減益予想、配当は記念配で増配予想

株式市場 銘柄

 デュアルタップ<3469>(東2)は、東京都区部で投資用マンション分譲を主力としている。19年6月期は前期計上したホテル売却益の反動で減益予想としている。ただし配当は記念配を実施して増配予想としている。株価は急落したが失望売り一巡感を強めている。

■投資用マンション分譲が主力

 不動産の企画・開発・分譲・管理・仲介事業を展開している。東京都区部で駅近を特徴とする「XEBEC(ジーベック)」ブランドの投資用マンション分譲が主力である。18年7月には建物管理事業の拡大に向けて建物管理サービスを子会社化した。

■19年6月期減益予想、配当は記念配当で増配予想

 19年6月期の連結業績予想は、売上高が18年6月期比14.4%増の111億90百万円、営業利益が42.3%減の3億26百万円、経常利益が45.9%減の2億72百万円、純利益が42.9%減の1億85百万円としている。
 分譲戸数は89戸増加の298戸、賃貸管理戸数は106戸増加の1732戸の計画で2桁増収だが、18年6月期に計上したホテル売却益の反動や、販管費の増加などで減益予想としている。

 配当予想は第2四半期末に東証2部上場記念配当3円を実施し、18年6月期比3円増配の年間13円(第2四半期末3円、期末10円)としている。

■株価は失望売り一巡感

 株価(18年6月28日付で東証JASDAQから東証2部に市場変更)は、19年6月期減益予想を嫌気して急落した。1200円近辺でのモミ合いから下放れの形となり、8月21日の年初来安値629円まで下押した。その後は徐々に下値を切り上げて失望売り一巡感を強めている。8月29日の終値は701円、今期予想連結PERは約13倍、時価総額は約24億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  2. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…
  3. ■節約志向が市場を動かす?  日本の消費者は、節約志向と低価格志向を持続しており、これが市場に影響…
  4. ■投資家の心理を揺さぶる相場の波  日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とく…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る