日本リビング保証は売り一巡感、19年6月期営業減益だが経常・最終増益予想
- 2018/8/30 07:36
- 株式投資ニュース
日本リビング保証<7320>(東マ)は、住宅設備保証サービスや検査補修サービスなどを展開する住宅総合アフターサービス企業である。19年6月期は営業減益だが経常・最終増益予想である。株価は安値圏だが売り一巡感を強めている。IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。なお8月14日発表の立会外分売は重要事実発生のため8月17日に中止を発表したが、8月21日にあらためて立会外分売(9月11日~13日予定)を発表している。
■住宅総合アフターサービス企業
18年3月東証マザーズに新規上場した。住宅総合アフターサービス企業として、おうちのトータルメンテナンス事業(住宅設備保証サービス、検査補修サービス)、およびBPO事業(太陽光発電機器などの住宅設備機器メーカーが購入者に提供する延長保証サービス運営のサポート業務)を展開している。
■19年6月期営業減益だが経常・最終増益予想
19年6月期連結業績予想は、売上高が18年6月期比13.6%増の14億62百万円、営業利益が14.6%減の1億38百万円、経常利益が11.6%増の1億76百万円、純利益が20.3%増の1億24百万円としている。
おうちのトータルメンテナンス事業、BPO事業とも順調に伸長して増収だが、おうちのトータルメンテナンス事業の長期保証契約で、保証料が分割計上される一方で販管費が一括計上されることが利益を圧迫する。マーケットシェアの早期獲得に向けた成長投資も影響する。BPO事業は減益計画としている。営業利益は減益だが、経常利益と純利益は株式公開費用の一巡などで増益予想としている。
■株価は売り一巡感
株価は上場来安値圏だが、8月22日の2450円から反発して売り一巡感を強めている。IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。8月29日の終値は2861円、今期予想連結PERは約33倍、時価総額は約45億円である。