ディップは売り一巡して出直り期待、19年2月期増収増益予想で上振れ余地
- 2018/9/5 06:24
- 株式投資ニュース
ディップ<2379>(東1)は、求人情報サイト「バイトル」や「はたらこネット」の運営を主力としている。19年2月期増収増益・増配予想である。第1四半期が順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価は8月の直近安値から反発している。売り一巡して出直りを期待したい。
■求人情報サイト運営が主力
アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」、正社員・契約社員求人情報サイト「バイトルNEXT」、総合求人情報サイト「はたらこネット」などを運営するメディア事業を主力として、人材紹介「ナースではたらこ」サイトのエージェント事業も展開している。
新規事業として18年2月期第2四半期から、TBMが製造する紙やプラスチックの代替となる新素材「LIMEX」製品の販売を開始した。またTBMの第三者割当増資を引き受けて関係を強化している。
17年11月にはAI(人工知能)関連の育成投資第2号および第3号案件としてジョリーグッドおよびGAUSS社の持分法適用関連会社化、オンデマンド給料サービス「ほぼ日払い君」のBANQを子会社化、18年7月にはhachidori社を持分法適用関連会社化した。
■19年2月期増収増益予想で上振れ余地
19年2月期の連結業績予想は、売上高が18年2月期比11.3%増の423億60百万円、営業利益が7.7%増の116億30百万円、経常利益が7.1%増の115億60百万円、純利益が5.7%増の79億60百万円としている。配当予想は2円増配の年間45円(第2四半期末20円、期末25円)としている。
求人情報サイト「バイトル」や「はたらこネット」の好調が牽引し、営業強化に向けた296名の新卒社員入社に伴う人件費の増加、プロモーション力強化に向けたTVCMやWeb広告の強化による広告宣伝費の増加、媒体力強化に向けた投資、新素材「LIMEX」製品販売やAI・HR領域など新規事業に係る先行投資などを吸収する。
第1四半期は売上高が108億12百万円、営業利益が31億69百万円で、通期予想に対する進捗率は売上高25.5%、営業利益27.2%だった。通期予想に上振れ余地があるだろう。
■株価は売り一巡して出直り期待
株価は8月21日の直近安値2479円から反発の動きを強めている。9月4日の終値は2674円、今期予想連結PERは約19倍、時価総額は約1658億円である。週足チャートで見ると安値圏の下ヒゲで売り一巡感を強めている。出直りを期待したい。