【株式市場】個別物色の色彩が濃く日経平均は3日続落だが大引けにかけて持ち直す

株式

◆日経平均の終値は2万2696円90銭(10円48銭安)、TOPIXは1718.24ポイント(2.07ポイント安)、出来高概算(東証1部)は10億6239万株

 9月4後場の東京株式市場は、引き続き個別物色の色彩が濃い中で、松屋<8237>(東1)が3日発表の月次動向などを材料に一段ジリ高傾向となり、花王<4452>(東1)はディフェンシブ性が評価されて上場来の高値を更新したまま強調。日経平均は、上海、香港株式の前引けが続落模様だったことなどが言われて軟化し、13時過ぎにかけて前場の安値(95円23銭安の2万2612円15銭)に迫ったが、その後は次第に持ち直して小幅安、3日続落となった。前引けは高かったTOPIX、東証2部指数も軟調。半面、マザーズ指数、日経JASDAQ平均は高い。

 後場は、バリューコマース<2491>(東1)がSMBC日興証券の投資判断などを材料に一段高となり、ビケンテクノ<9791>(東2)は高業績株を見直す動きの中で第1四半期の大幅増益や進ちょく率への注目が再燃とされて一段高。アドベンチャー<6030>(東マ)は引き続き航空券予約サイト「スカイチケット」の一日当たりの海外航空券の申し込み件数・金額が最高を更新したことが言われて一段高の後も強い。ドーン<2303>(JQS)は地理情報関連事業と台風21号の上陸を関連づけて思惑視とされて後場一段高。

 東証1部の出来高概算は10億6239万株(前引けは5億593万株)。売買代金は1兆8054億円(同8352億円)。1部上場2105銘柄のうち、値上がり銘柄数は838(同1087)銘柄、値下がり銘柄数は1169(同900)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は12業種(前引けは18業種)となり、値上がり率上位の業種は、パルプ・紙、証券・商品先物、陸運、小売り、不動産、精密機器、などとなった。(HC)

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