リコーリースは千葉県食肉公社と、ABLの手法を用いて肉用牛肥育事業者に対して子牛調達費用のファイナンスを提供

■在庫や商品、設備などこれまで担保として活用することが困難であった資産価値に着目

 リコーリース<8566>(東1)は、千葉県食肉公社と、ABLの手法を用いて肉用牛肥育事業者に対して子牛調達費用のファイナンスを提供することを目的とした業務提携契約を締結。

 ABL(Asset Based Lending)とは、事業者が保有する資産のうち、在庫や商品、設備などこれまで担保として活用することが困難であった資産価値に着目し、その資産を担保としてファイ ナンスをする仕組み。

千葉県食肉公社は、食肉用の牛豚の、屠畜業務に加え、集荷・販売、一般消費者に向けたギフト販売など、総合的に食肉に関わる一連の業務体制を整備し、幅広く肥育事業者に対する支援も行うなど、 千葉県において基幹的な役割を担っている。

 今回の業務提携の背景には、肉用牛肥育事業者は、生後数ヶ月の子牛を仕入れ、一定期間肥育した後に肉用牛として販売するが、事業者にとって肥育期間の資金を確保することは経営の安定に必要不可欠となっていることに加え、肉用牛の肥育には牛舎をはじめ様々な設備が必要であり、従来の不動産担保に依拠した借入だけではなく、資金調達方法の多様化が望まれていることがある。

 そのような状況の中で、同社は、肉用牛の資産価値に着目したABLを通じて肉用牛肥育事業者の経営安定及び事業成長機会を提供し、畜産業界の活性化や地方創生に貢献するために千葉県食肉公社と業務提携した。

 ちなみに、同社の今期業績予想は、売上高3135億円(前期比3.0%増)、営業利益170億円(同2.7%増)、経常利益167億円(同1.7%増)、純利益114億円(同0.5%増)と増収増益を見込む。

 好業績が予想されることから、配当は80円(第2四半期末40円、期末40円)と10円の増配を予想している。

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