【新規上場(IPO)銘柄】アクリートはSMS配信数が前年比78.4%増と順調に増加、1300円どころが下値水準

株式市場 IPO 鐘

 アクリート<4395>(東マ)は、7月26日に東京証券取引所マザーズに上場。同社は、「日本におけるSMS配信事業のパイオニア」で「世界が認める、グローバル品質と信頼性」のSMS配信サービスを提供している。国内の携帯電話事業者3社との直接回線接続、大量配信に耐えうるSMS配信システムなどから海外SMSアグリゲーター、IT企業、コールセンター、人材サービス会社等からの支持を受け、業界内でのポジションを確立している。

 今2018年12月期第2四半期は、大手グローバル企業が国内向けに配信するSMSを対象としたSMPP国際ゲートウェイサービスの有用性が海外SMSアグリゲーターに浸透し、配信数が増加。また、国内企業向け直接販売においては、債権回収、人材サービス、仮想通貨取引所等の分野でのSMS配信サービスの利用が拡大し、販社・代理店においては、システム開発会社、マーケティング関連企業等の配信数が増加、SMS配信数は180百万通(対前年比78.4%増)と順調に増加している。

 今18年12月期第2四半期業績実績は、売上高6億3200万円、営業利益1億0400万円、経常利益9500万円、純利益6400万円に着地。

 今18年12月期業績予想は、売上高13億9000万円(前期比46.4%増)、営業利益2億2000万円(同28.3%増)、経常利益2億0100万円(同17.5%増)、純利益1億3000万円(同16.1%増)を見込む。年間配当は、無配を予定している。

 株価は、8月7日につけた上場来高値1929円から同21日に上場来安値1202円と調整。同28日高値1544円、9月5日高値1574円と買い直されてモミ合っている。トランスコスモスとの協業による埼玉県三郷市においてSMS配信サービスを導入開始。今期業績予想に及ぼす影響は軽微だが、メッセージの認識率・開封率が他のコミュニケション手段より格段に高くなり、SMSの導入により、連絡がとれるまで電話し続けるという工数や送付状・郵便物等のコスト削減、業務の効率化も期待されることから、今後他の行政機関への導入も見込まれる。1300円どころで下値を固めた感があり、リバウンド相場入りとなるか注目したい。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る