【IR企業情報】トランザスはホテルのIoTシステム開発などに取組み人手不足の解消などめざす

■業績見通しは下方修正したがIoTソリューションメーカーに変貌中

 トランザス<6696>(東マ)はいま、以前の映像受信端末装置メーカーという姿からホテルのIoT化などを支援するIoTソリューションサービスメーカーに変貌中だ。

 当連結会計年度から、宿泊施設のIoT化を促進するためのIoTコントローラー「AIrux(エーアイラックス)」や、ホスピタリティロボットの提供を開始する予定。これらは人的作業の一部を代替することができるため、労働力不足が深刻な宿泊業界を中心に引き合いがあり、「AIrux」やホスピタリティロボットと連携させて利用することができる次世代VOD端末とともに、これら新分野の製品は、当初予想よりも受注・売上高が上回って推移する見込みとした。

■下期以降は6つの新サービス・ソリューションを展開し「AIルームコントローラー」など展開

 9月12日に発表した第2四半期の連結決算(2018年2月~7月、累計)では、販売パートナーであるVAR(付加価値再販パートナー)の最終顧客への営業状況に未成約案件があったことや、次世代VOD(ビデオ・オンデマンド)端末を発表したことによる従来型端末からの移行が当初予想以上であること、一部の大型プロジェクトに関して、来年度まで開発が継続する見通しになったこと、などがあり、今期・2019年1月通期の連結業績見通しを下方修正し、売上高を対計画比4.96億円減の10.04億円に見直した。これにともない、営業利益は前回予想より2.66億円減少し500万円に、純利益は同じく1.77億円減少し100万円に各々見直した。

 しかし、下期以降の事業展開としては、宿泊施設の労働力不足をIoTで解消するなど、IoTソリューションメーカーの地位を確立するため、6つの新サービス・ソリューションを展開していく計画だ。その中の、「スマホを中心としたクラウド型ホスピタリティサービスの提供」「AIルームコントローラーによる人手を介さない空間演出の提供」などでは、ホテルを利用する際に、スマートフォンを使って各種のオーダーやスタッフの呼び出しができ、テレビや空調・照明などの設備操作を行えるといったシステムの実現をめざす。(HC)

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