日経平均の上げ幅拡大380円高、円安進行に加え中国株の底堅さなど寄与

株式

■上値抵抗ゾーンをブレイクし「もみ合い離脱相場」に移行

 18日午後の東京株式市場では、日経平均が上げ幅を拡大し、前引けの248円18銭高(2万3342円85銭)から一段高となり、13時にかけて381円73円高(2万3476円40銭)まで上げる場面があった。

 日本時間の早朝にトランプ大統領が中国に対する上乗せ関税の第3弾の発動を発表と伝えられ、東京市場は小安く始まったが、税率や適用品目などが予想の範囲内とされ、日経平均はどなく上げ相場に転換した。続いて中国株式の反応が気にされたが、上海総合指数、香港ハンセン指数とも底堅く、上海総合指数は小動きのまま前引けも0.12%にとどまった。

 また、日経平均の値動きを見ると、2018年5月以降、2万3000円に達すると(もしくは接近すると)上値を抑えられる展開が4、5回発生してきた。この上値抵抗ゾーンを前週末14日から半年ぶりにブレイクしたため、いわゆる「もみ合い離脱相場」に移行して上値を追い安くなったとの見方が出ている。

 次の関門は18年1月につけた高値(2万4129円34銭)とされるが、これを突破すると、この高値に向かう時の相場(17年9月~18年1月)などが参考になり、上げ幅4000円規模の相場になる可能性があるようだ。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  2. ■2024年度上半期163件で過去最多更新  人手不足による倒産が急増している。帝国データバンクの…
  3. ■新たなモビリティ社会実現に向けた取り組み加速  トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は10月…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る