FCMはモミ合い煮詰まり感、19年3月期減益予想だが1Q高進捗率で上振れ余地

株式市場 銘柄

 FCM<5758>(JQ)は電線用芯線の加工や電子部品の金属メッキを主力としている。19年3月期減益予想だが、第1四半期が高進捗率であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。株価はモミ合い煮詰まり感を強めている。上放れを期待したい。

■電線用芯線の加工や電子部品の金属メッキが主力

 高度な表面処理技術(メッキ加工、回路形成など)をベースに、電線用芯線の加工や電子部品の金属メッキを主力としている。古河電気工業<5801>の連結子会社である。

■19年3月期減益予想だが1Q高進捗率で上振れ余地

 19年3月期の非連結業績予想は、売上高が18年3月期比0.5%増の236億22百万円、営業利益が11.2%減の5億81百万円、経常利益が11.9%減の5億73百万円、純利益が11.5%減の4億01百万円としている。一部の受注が18年3月期に前倒しになったことに加えて、スポット案件を計画に織り込んでいないため、微増収・減益予想としている。
 第1四半期は売上高が前年同期比9.3%増収、営業利益が3.7倍増益、経常利益が3.7倍増益、純利益が3.8倍増益だった。電子機能材事業において自動車・産業機器・医療機器関連が順調だった。
 
 そして通期予想に対する進捗率は売上高25.4%、営業利益32.4%と高水準だった。第2四半期以降に受注調整も予想されるとして通期予想を据え置いたが、上振れ余地がありそうだ。

■株価はモミ合い煮詰まり感

 株価は3500円近辺でモミ合う展開だが煮詰まり感を強めている。9月19日の終値は3520円、今期予想PERは約15倍、時価総額は約60億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いて先高観を強めている。上放れを期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■シスルナ経済圏構築に向け、グローバルなパートナーシップを強化  ispace(アイスペース)<9…
  2. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
  3. ■物価高・人手不足が直撃、倒産件数29カ月連続で増加  帝国データバンクの調査によると、倒産件数が…
2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ピックアップ記事

  1. ■化粧品大手は業績下方修正も、電鉄各社は上方修正で活況  トランプ次期大統領の影響を受けない純内需…
  2. どう見るこの相場
    ■金利敏感株の次は円安メリット株?!インバウンド関連株に「トランプ・トレード」ローテーション  米…
  3. ■金利上昇追い風に地銀株が躍進、政策期待も後押し  金利上昇の影響を受けて銀行株、特に地方銀行株の…
  4. ■トリプルセット行、ダブルセット行も相次ぐ地銀銀株は決算プレイで「トランプトレード」へキャッチアップ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る