ムゲンエステートは売り一巡感、18年12月期減益予想の織り込み完了
- 2018/9/26 06:42
- 株式投資ニュース
ムゲンエステート<3299>(東1)は首都圏中心に中古マンションの買取・再販・賃貸を展開している。18年12月期は販売件数伸び悩みなどで下方修正して減収減益予想である。株価は急落したが売り一巡感を強めている。減益予想の織り込みが完了したようだ。
■首都圏中心に中古マンション買取・再販・賃貸を展開
首都圏1都3県中心に中古マンションの買取・再販・賃貸を展開している。投資用不動産や区分所有マンションが柱である。新たにリースバック事業も開始した。中期経営計画では目標値を20年12月期売上高960億円、経常利益80億円、純利益50億円としている。
18年6月には不動産特定共同事業法に係る許可を取得した。事業の多様化に向けて同法に基づく不動産小口化商品の組成・販売・運営管理を開始する。
■18年12月期は下方修正して減収減益予想
18年12月期の連結業績予想(8月6日に下方修正)は、売上高が17年12月期比16.2%減の532億84百万円で、営業利益が35.9%減の45億62百万円、経常利益が42.0%減の37億60百万円、純利益が44.3%減の23億81百万円としている。
不動産投資家に対する金融機関の融資姿勢の厳格化の影響などで投資用不動産販売件数の伸び悩みに加えて、投資用区分販売の割合増加で平均販売価格が想定を下回ることも影響する。配当予想は据え置いて5円増配の年間30円(期末一括)としている。
なお第2四半期累計は売上高が前年同期比22.0%減の246億31百万円、営業利益が30.1%減の25億42百万円、経常利益が33.8%減の21億82百万円、純利益が36.6%減の14億11百万円だった。利益管理の徹底や大型投資用不動産の販売で利益率は概ね順調だったが、売上高、利益とも計画を下回った。
下期は販売用不動産の価格見直しを行い、販売を強化するとしている。
■株価は売り一巡感
株価は下方修正を嫌気して急落したが、9月13日の年初来安値627円から切り返して売り一巡感を強めている。9月25日には696円まで上伸した。減益予想の織り込みが完了したようだ。9月25日の終値は695円、今期予想連結PERは約7倍、時価総額は約169億円である。反発を期待したい。