ムゲンエステートは売り一巡感、18年12月期減益予想の織り込み完了

株式市場 銘柄

 ムゲンエステート<3299>(東1)は首都圏中心に中古マンションの買取・再販・賃貸を展開している。18年12月期は販売件数伸び悩みなどで下方修正して減収減益予想である。株価は急落したが売り一巡感を強めている。減益予想の織り込みが完了したようだ。

■首都圏中心に中古マンション買取・再販・賃貸を展開

 首都圏1都3県中心に中古マンションの買取・再販・賃貸を展開している。投資用不動産や区分所有マンションが柱である。新たにリースバック事業も開始した。中期経営計画では目標値を20年12月期売上高960億円、経常利益80億円、純利益50億円としている。

 18年6月には不動産特定共同事業法に係る許可を取得した。事業の多様化に向けて同法に基づく不動産小口化商品の組成・販売・運営管理を開始する。

■18年12月期は下方修正して減収減益予想

 18年12月期の連結業績予想(8月6日に下方修正)は、売上高が17年12月期比16.2%減の532億84百万円で、営業利益が35.9%減の45億62百万円、経常利益が42.0%減の37億60百万円、純利益が44.3%減の23億81百万円としている。
 不動産投資家に対する金融機関の融資姿勢の厳格化の影響などで投資用不動産販売件数の伸び悩みに加えて、投資用区分販売の割合増加で平均販売価格が想定を下回ることも影響する。配当予想は据え置いて5円増配の年間30円(期末一括)としている。

 なお第2四半期累計は売上高が前年同期比22.0%減の246億31百万円、営業利益が30.1%減の25億42百万円、経常利益が33.8%減の21億82百万円、純利益が36.6%減の14億11百万円だった。利益管理の徹底や大型投資用不動産の販売で利益率は概ね順調だったが、売上高、利益とも計画を下回った。

 下期は販売用不動産の価格見直しを行い、販売を強化するとしている。

■株価は売り一巡感

 株価は下方修正を嫌気して急落したが、9月13日の年初来安値627円から切り返して売り一巡感を強めている。9月25日には696円まで上伸した。減益予想の織り込みが完了したようだ。9月25日の終値は695円、今期予想連結PERは約7倍、時価総額は約169億円である。反発を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■内蔵インヒールで自然な足長効果、フォーマルからビジネスまで対応  青山商事<8219>(東証プラ…
  2. ■デュアル周波数対応で通信の安定性を確保  世界的なDX進展を背景に京セラ<6971>(東証プライ…
  3. ■リアルタイム文字起こしと自動要約で議事録作成を効率化  シャープ<6753>(東証プライム)は2…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■低PER・高配当利回り、不動産・銀行株が市場を牽引  3月の東京都区部消費者物価指数が前年比2.…
  2. ■新年度相場のサブテーマは「物価」?!  米国のトランプ大統領は、「壊し屋」と奉る以外にない。その…
  3. ■新年度相場の初動として注目される値上げ関連銘柄  4月予定の値上げは、原材料価格上昇や物流費増加…
  4. どう見るこの相場
    ■トランプ関税懸念も『総論弱気、各論強気』の市場展開  「トランプ・ディール(取引)」と「トランプ…
  5. ■名変更会社の局地戦相場の待ち伏せ買いも一考余地  今年4月1日以降、来年4月1日まで社名変更を予…
  6. ■あの銘柄が生まれ変わる!市場を揺るがす社名変更、次なる主役は?  「トランプ・トレード」が、「ト…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る